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『口調』 作者: 和多

口調

作品集: 29 投稿日時: 2011/10/05 17:46:20 更新日時: 2011/10/06 13:15:35
「もこう大好き!」

  突然の告白と共に、魔理沙が空から降りてきた。そして、竹林で散歩中の妹紅に抱きついて胸の辺りで顔をすりすりした。

「えへへ、もこうもこうもこう」

 なんか、今日の魔理沙はかわいい。

 んっ

 魔理沙は、戸惑う妹紅に、いきなりキスをした。

「……?」

 妹紅は、突然のことで口をふさがれて何も言えない、頭は真っ白で何も考えられなっかた。

「もこうもこうもこう」

 本当に大好きなのであろう、キスをした後は抱きついてまたすりすりしていた。

「……ちょっと、…………魔理沙いきなりどうしたんだ」

 妹紅はまんざらでもなかったが、いきなりのことで困ってしまった。

「うん、だって私はもこうが大好きなんだもん」

 頭を少し傾けて、上目使いで話す魔理沙だった。そして、すっごい笑顔でかわいい、なにこれ?魔理沙の偽者?そういえば、今日は....だぜ、という口調を聞いていない。妹紅は魔理沙の偽者が現れたのだと疑い始めた。

「どうしたの? もこうは私のこと嫌い?」
「……嫌いじゃない」
「良かった」

 髪の香りなのかいいにおいが、さっきから妹紅の鼻腔をくすぐっていた。また、魔理沙は妹紅にじゃれる猫みたいにすりすりし始めた。なんだ?これは誰だ?魔理沙じゃない、疑いは確信に変わってきた。

 ちゅ

 考えている妹紅に今度は魔理沙が、妹紅のほっぺたに軽くキスをした。

「どうしたの? もこう顔が怖い」
「いや、……何でも無いんだ」
「うん」

 何に納得したのか、魔理沙は今度は妹紅完全に抱きついて離さなかった。強い力で抱きつかれて、身動きが取れない妹紅は叫んだ。
 
「・・輝夜何のマネだ!」

 妹紅はやはりこの魔理沙は偽者で、輝夜の差し金と考えた。妹紅は持っている最大の力で魔理沙を無理やり引き剥がした。

「……魔理沙の偽者、燃えろ」
「え?」

 
 突き飛ばされた魔理沙はなにがなんだかわからない表情しているところに、妹紅に火をつけられた。

「熱い! あつ、も……こう……やめて! ほしぜ!」

 燃える魔理沙は、たいした抵抗もせず動かなくなってしまった。



 魔理沙は本物だった。竹林で迷子になった時に、妹紅に助けて貰った。それから、魔理沙は妹紅が好きになった。魔理沙は一生懸命に男見たいな口調を直した。余り省みることの無かった清潔面に気を張り、かわいく笑顔をする練習やかわいいしぐさの練習もした。そして、今日妹紅に告白したのであった。

「……あぶない所だった。魔理沙じゃなくて、てゐだったら騙されていたところだ。輝夜にしてはつめが甘かったな」
 このパターンの話は今回で終わりにします。

 

 読んでくれた方、ありがとうございました。
和多
作品情報
作品集:
29
投稿日時:
2011/10/05 17:46:20
更新日時:
2011/10/06 13:15:35
分類
妹紅
1. NutsIn先任曹長 ■2011/10/06 06:55:20
これ、悲恋と呼んでいいのかな?
妹紅、あれは不幸な事故だったね。魔理沙に100%の過失があるからしょうがないか。
2. ああ ■2011/10/07 01:20:03
フィクションにしても魔理沙の扱いが酷すぎる・・・気がする
3. 名無し ■2011/10/08 01:16:11
誰も悪くないのに誰かが酷い目に会う
そんな話が大好きです
4. 和多 ■2011/10/10 01:58:33
1さん>>火恋と呼んじゃってください。

2さん>>自分で、読み返すと確かにそうですね。

3さん>>これが産廃の、のりですよね。
5. 名無し ■2011/10/20 20:43:39
シンプル、でも面白い。
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