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『自分勝手-2-』 作者: お団子

自分勝手-2-

作品集: 30 投稿日時: 2012/04/03 11:31:08 更新日時: 2012/04/03 20:31:08
4月2日 15時10分
あれから2日が過ぎた。
その間、食欲と性欲は湧かなかった。ただ寝ていたかった。
振った俺がこの調子だとうどんげは今頃…。


そうやって若干胸を痛めながらベットに横たわっていたら
「ヴヴヴヴヴ…」
と、机とケータイが殴り合うような音が聞こえる。その音は3秒ほどで止んだ。
俺は30秒くらい経ってからベットから離れ机の方に向かう。
何気なくケータイを開き受信箱を見る。同時に、吸った空気が途中で引き返したような感覚を覚えた。
【From.うどんげ】


一瞬呼吸のやり方を忘れ、視界からケータイを外し空気の吸い方を思い出す。
落ち着いた俺はもう1度ケータイの画面をのぞき、本文を見る。

[ねぇ…あんな別れ方も嫌だし、この前一緒に買った映画の前売り券も残ってるしさ…最後に1回だけデートさせてよ…。]

気道に異物でも入ったか、唾液が飲めない。


俺は眠くもないのにベットに入り、ケータイを眺めた。
考え自体は変わらないが、これをいかに彼女に返すかを悩んでいた。
どう言ったら傷つけずにあきらめてくれるか。
数分考え、指を動かした。


送ったメールの内容は大したものではない。
柔らかく断っただけだ。30秒ほどで考えつきそうな簡単な文で。
その後俺は無性に顔を洗いたくなり、台所に向かった。
顔を洗ったついでに、冷蔵庫にあったコーラを容器に移さずそのまま飲んだ。


部屋に戻って机の前に立つ。目の前には折りたたみ式のケータイがある。
甘くなった口の中にある唾液を飲んでケータイを握る。
2度呼吸をして、ケータイを開く。受信箱にはメールは無かった。
正直俺は少し安堵した。
深くため息をついて椅子に座る。その数秒後にケータイを閉じ、机に置く。
あとは特に考えていたわけでもなく、ただボーッとしていた。
太陽が沈み、月とバトンタッチするまで。


夜に入ってからも特に何をしたわけでもないし、起こってもいない。
うどんげからもメールは来ず。
これが「良い」か「悪い」か、俺には判断出来なかった。
ただベットに入って、罪悪感と喪失感と向き合い胸を痛めていた。


4月3日 8時25分
睡眠欲を無理やり出しながら寝たが、疲れは増える一方だった。
それとは逆に、食欲は出始めたので何か食べることにする。
台所に降り、食パンをトースターの中に入れタイマーをひねる。
その間に皿を出し、インスタントのスープを作って暇を潰す。
それらを自室の机まで運び、置く。
そこでふと視界に入ったケータイを右手で取る。
飲みにくい唾液を飲んで、右手の親指でケータイを開ける。
着信は------無い。
俺は深くため息をついた後、朝食をだらだらと食べた。


午前中は特に何もしなかった。と、いうよりはする気が起きなかった。
春休みの課題も読書もゲームも全部。ずっとベットと密着していた。
昼はそんなに腹は空かなかったので、大して食べなかった。


午後の2時。流石にベットといちゃつくのは飽きたので外に出ていた。
別にしたいことがあったわけではないが、部屋に篭もりっきりなのもどうかと思って出ただけである。
遠くの山の木々をぼんやりと眺めていると、右足のポケットに入れていた手が振動を感じた。
その振動が止むと同時に、右手に触れていたものを掴み上げる。
多分うどんげからだと思いながら部屋に戻る。
深呼吸をして右手にある折りたたみのものを開ける。
そして、自分の予想が的中したことにため息をつかざるを得なかった。


【From.うどんげ】(non title)
[昨日の続きだけど…。デートがダメなら誕生日プレゼントくらい渡させてよ。もう買ってあるし…。]

この内容は来ると思っていた。なんせ俺の誕生日が4月5日なのだから。
用意がいいうどんげなら既に準備してあるのだろうとは、ベットと戯れているときに何度か考えた。
もちろん、返す言葉も決まっていた。


あらかじめ考えていた言葉をケータイに移し、それを送った。
この後どんなメールが返ってくるかは考えようがない。
とりあえず椅子に座って一息付くことにした。
何回かため息をついた時に聞きなれた音が鳴る。メールだ。
今度は躊躇なく本文を見る。

【From.うどんげ】(non title)
[なんで]

俺は困惑した。
理由なんて思いつかない。
今まで何でうどんげを拒んできたかも思い出せない。
とにかく今はうどんげから逃げたい気持ちでいっぱいだった。
[ごめん…とにかく今は無理] と投げやりな言葉だけ送信した。


俺はもう鳴らないでくれと祈りながらケータイを見つめていた。
残念ながら、その願いは1分前後で崩れることになった。
また今までと同じ通りの操作でメールを見る。

【From.うどんげ】(non title)
[なら私はもういらないね 会うこともないわね さようなら]
超☆駄文
文芸部での作品を先生に見せて言われたことがあります。
先生「お団子君。あなたは余計な部分を詰め込みすぎてるのよ。」
と、言うわけで -2- で終わらせようとしたけど終わりませんでした。-3-までありますすいませn
次はちゃんと優曇華出てきます はい。
お団子
http://www.pixiv.net/member.php?id=2802891
作品情報
作品集:
30
投稿日時:
2012/04/03 11:31:08
更新日時:
2012/04/03 20:31:08
分類
東方
うどんげ
別れ話
1. NutsIn先任曹長 ■2012/04/05 07:11:43
うどんげ……、主人公にどうしろって言うんだよ……。
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