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『粉』 作者: ハモン

作品集: 30 投稿日時: 2012/04/30 03:31:32 更新日時: 2012/04/30 12:31:32
 「よおアリス、いるか〜?」


そう言ってやってきたのは普通の魔法使い魔理沙だ。彼女は暇があれば友人であるアリス
の家に行く。
「ままま、魔理沙が来た!か、片付けないと・・・!」
アリスは人とのコミュニケーションがほとんど無い為、たとえ親しい人の訪問でもこのように慌ててしまう。
・・・ガチャリ
「!?ちょっと待っt」
「お、カギは開いてるみたいだな。入るぜ。」
ゆっくりとドアが開かれていく。










「させるかあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
アリスが叫ぶ。
全身をムチのように使い、生み出したエネルギーを木製のドアにぶつける。

ガッ!!

「?何か引っかかって・・・。」
「痛っつあああああああああああああああああああああ!!!」
下をみるとドアの隙間に歪んだ靴が挟まっていた。
「あら魔理沙じゃない。いらっしゃい。」
落ち着きを取り戻したアリスはいつものように言った。
「いらっしゃい、じゃねえよ・・・。ううっ・・・。」
地面でのた打ち回っている魔理沙の靴の形は歪み、目からは大粒の涙がこぼれている。
「あら、大変。安全靴じゃなかったの?」
「んなもん履いてるわけないだろ・・・。」









「これで良し、と。」
「・・・サンキュー」
「何よその言い方は?もうちょっと感謝してもいいんじゃないの?まったく・・・。」
「元凶がよく言うぜ・・・。」
自分にも悪い所があったので余り文句は言わないようにした。

「お茶の準備をするから、お と な し く しててね?」
アリスはキッチンに必要なものを取りにいった。

(そう言われると逆に動きたくなるんだよな・・・)
とりあえず暇なので部屋の中を見ることにした。
「いつもとあんま変わってない・・・ん?」
見慣れた物の中に一つだけ目に止まったものがあった。


「なんだあれ?粉?調味料か?」


褐色のビンに入った粉。見た目は小麦粉に近い。黄色いラベルには赤字で文字が書かれているが擦り減っていて読めない。
「なになに?Cr・・・ダメだ読めねえ。中身なんだろう?まさかプロテインだったりしてなwww」
アリスが近くに居ない事を確認し、フタをあけた。
「お、甘い・・・のか?プロテインじゃなさそうだな。」
少し甘ったるい匂いがした。
「なんか前に嗅いだことのある匂いだな。あれはパチュリーと三人で紅茶を飲んだときにアリス・・・が持ってきたんだっけ?これについて説明してたような気がすんだけどなあ・・・。」
唾液の量が増える。
もう一度アリスが居ない事を確認し、ティースプーンで粉を取る。
「べ、別に死にはしないだろ。それに・・・ちょっとぐらい食べてもバレないだろ。」
そう自分に言い聞かせ、粉を口の中に放り込む。














「おまたせ〜、魔・理・沙^^」







見られた。



「んぐ、あ、・・・。」

見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤイバヤバイヤバイ

「魔理沙?何を食べたの?」
「むむ、んん・・・ん。」(ち、違うんだ。上の口が言う事を聞かなくって・・・、じゃなくて・・・)

「・・・まったく、ほらお茶とお菓子。次、つまみ食いしたら怒るからね?」
「・・・?」(怒ってない・・・のか?)
アリスはやれやれといった顔をしてテーブルにお菓子を置き始めた。
「ア、アリス。その・・・ごめん。」(あるぇ?)
「いいのよ別に。気にしてないわ。」
(本当に怒ってないみたいだな・・・。安心したぜ。)
アリスは魔理沙が食べた粉を棚に戻そうとした。





「ねえ、魔理沙?」





「んあ?」
アリスの動きが止まる。
「これを食べたの?」
魔理沙は背を向けたままのアリスに答えた。
「ああ。気になったからな。それにしても甘くておいしいなそれ!もう少しくr」























「クリープの!!!!!!!粉は!!!!!!!!!!依存性が強いから!!!そのまま喰うなと・・・・・・・・・・・言っただろうがああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!この、ゴミクズがあああああああああアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」





















                                     終
クリープは1961年の発売以来、牛乳から生まれた成分で作る事を原点としています。ミルク生まれの甘みと、豊かなコクはクリープがこれからも守り続けていくおいしさのヒミツです。



大好物です。
ハモン
作品情報
作品集:
30
投稿日時:
2012/04/30 03:31:32
更新日時:
2012/04/30 12:31:32
分類
魔理沙
アリス
ティータイムをもっとおいしく、楽しく
1. NutsIn先任曹長 ■2012/04/30 13:19:00
クリープを入れないコーヒーなんて、

ゴミクズじゃない魔理沙みたいなもの。
2. 名無し ■2012/04/30 16:58:29
うん良い。好きです。

あ、クリープじゃなくて作品についてですよ。
3. 名無し ■2012/05/01 04:32:01
クリープはコーヒーに入れないほうが美味い
4. んh ■2012/05/02 20:36:04
ハッピーターンの粉じゃ、ないだと……
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