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『かけたい』 作者: option

かけたい

作品集: 30 投稿日時: 2012/05/26 22:29:18 更新日時: 2012/05/27 07:29:18
かけたい。
ナズーリンにかけたい。
ナズーリンに声を掛けたい。
飛んでいるナズーリンが落としたペンデュラムを拾って遥か上空を飛ぶ彼女に呼び掛けて落とし物を拾った旨を伝え折角だからと近くの団子屋にお茶に誘いたい。
最初は目に見えて警戒していたけれど団子を一口頬張って考えが変わったようで結構なペースで団子を口に運びながら他愛ない話で笑ったり求聞口授の自分の項に関する愚痴を言ったり主人との惚気話を漏らして頬が緩むもそのことを指摘すると途端に仏頂面になって顔を背けるナズーリン可愛い。

ナズーリンに香水をかけたい。
何もしなくても勿論素敵なスメルがすることは間違ないのだけれどそれに満足する事なくその魅力をより深く引き出せる香水を人里や魔法の森を巡ってアドバイスを貰いつつチョイスしたものをプレゼントしたい。
最初は「なんだい突然、気味の悪い」なんて興味なさげに振る舞うんだけど一度使って見ると気に入った様子で「ま、貰えるものは貰って置くよ。悪いものでもなさそうだからね」と言葉とは裏腹に嬉しげに香水の瓶を眺めて微笑みを浮かべるナズーリン可愛い。

ナズーリンに心配をかけたい。
用はなくとも週に三日は堀っ建て小屋まで足を運んで他愛もない話に花を咲かせていたある日無縁塚への道中に運悪く妖怪に襲われて偶然立ち寄った半妖の店主のおかげで命は助かるも傷口から入った菌で数か月間生死の境を彷徨い全く姿を見せない自分に何かあったのではないかとナズーリンに気を揉ませたい。
風邪の噂で永遠亭で入院中であることを聞き付け「このままあいつが死んだら私のせいのようで寝覚めが悪いからな。だからだ、だから」と誰に言うでもない言い訳をしながら朝な夕な薬草を探して持って来てくれるナズーリン可愛い。

ナズーリンに迷惑をかけたい。
ダウジングの手伝いをしようとするのだけれど走り回っている小鼠を危うく踏みつぶしそうになったりゴミを蹴飛ばし大きな音を立ててダウジングの集中を妨げてしまったりと邪魔にしかならず申し訳ない気持ちで一杯になりたい。
結果的に探し物が捗るどころか何時もの数倍の時間が掛かってしまい依頼主に罵倒されその原因たるこちらを射殺すような目で睨み付けるナズーリン可愛い。

ナズーリンを裁判にかけたい。
目が覚めると被告席に縛り付けられていてパニックになるナズーリンに彼女が犯した窃盗・畑荒らし・鼠の労働過多・その他生きる為に仕方なく犯した悪行の数々を暴れるナズーリンを見下ろしながら裁判官席から朗々と読み上げたい。
事態を飲み込む事が出来ないうちに「判決、死刑」という声が木槌の音とともに耳に届き再びパニックに陥るもしっかりと結ばれた縄はまるで解ける気配を見せず屈強な男達に椅子ごと持ち上げられ「はなっ、離せ!くそっ!私を誰だと思って……!」「違う!私は無実だ!無実なんだ!」と訳の分からないままに常套句をまき散らしながら運ばれて行くナズーリン可愛い。

ナズーリンをシュレッダーにかけたい。
ぐっすり眠っているナズーリンの足をあらかじめスピードがとても遅く設定してある牛の丸ごとミンチが作れるほど大きなシュレッダーにセットしてスイッチを入れると突如足を襲う激痛に声にならない声をあげて飛び起きる小さな小さな賢将がゆっくりとグラム100円にもならないような肉塊へと変貌して行く様を間近で見ていたい。
必死に足を抜こうとするも筋に肉に骨にしっかりと噛み付く鉄の歯から逃れる事は出来ずゆっくりと踵が削られ華奢な脛が折れ小さな膝小僧が割れ太い大腿骨がひしゃげ身体を支える骨盤が粉砕され子宮腸腎臓膵臓脾臓その他もろもろの柔らかい内蔵が潰され最初は耳に痛い金切り声をあげていたけれど内蔵が徐々に上へ上へと押し上げられるにつれて口から鼻から毒々しい液体を漏らしながら「お゛ぼっ ご ぽぼっ」ともはや声とも音ともつかない音色を奏でるナズーリン可愛い。

ナズーリンに疑いをかけたい。
聖夜に様々な家から財産が盗まれた事案について犯人候補に真っ先にナズーリンを挙げて血の気の多い村の衆を引き連れて無縁塚の堀っ建て小屋まで糾弾に行きたい。
小屋の外から投げ付けられる怒号に最初は言い返していたけれど屈強な男達は聞く耳を持たず次第にヒートアップし始め脆い木の壁を叩き蹴り出しもはや暴徒と化した集団にいつ小屋を破壊され入り込まれるかと恐怖するも部屋の片隅で毛布にくるまって震えることしか出来ないナズーリン可愛い。

ナズーリンに熱湯をかけたい。
散歩中にそっと後ろから呼び掛けてこちらを振り向いたナズーリンの顔面にたらい一杯の煮え立つ油をぶちまけその場で転倒し訳の分からない言葉を叫びながら無様に転げ回るナズーリンに引き続きヤカンに入った油を全身にまんべんなくかけて全身余すところなく真っ赤にしてあげたい。
直撃を受けた目は白濁し何も映さず耳に入り込んだ油は鼓膜を突き破り口の中は最早痛覚以外の信号を脳に送らず五感がほぼ麻痺し切った中で尚残る熱さと痛みにもだえ続けるも服に染み込んだ油はその熱を失わずついには放たれた火によって残る痛覚すら焼き付くされ最期は何も感じることなく息絶えて行くナズーリン可愛い。

ナズーリンにたすきをかけたい。
日課のダウジングに出かけようと家を出たところに後ろから走り寄っておもむろにたすきをかけてそのまま走り去りたい。
唖然としていると後方から雪崩のようにフル装備のアメフト選手達が追いかけて来て慌てて空を飛ぼうとするもたすきに妖力を封じられまったく浮かばず仕方なく走って逃げながらたすきを脱ごうとするも張り付いたかのようにびくともせず最期の手段と誰かにたすきをおっかぶせようとするも無縁塚には人っ子一人おらず遂に体力が尽きて倒れ込み一人頭100kgを超す男達に幾度となく踏み砕かれ走り去った後には地面のシミと判別がつかなくなってしまったナズーリン可愛い。

ナズーリンを十字架にかけたい。
赤錆びた釘で左手から順番に掌から肩に沿って10cm間隔で木製の十字架に張り付けて行こうとするも右手の途中で釘が足りないことに気付きやむなく骨を砕いて引っ掛ける形にシフトして引き続きハンマーでナズーリンの体を打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って打って棒を一回転出来るまで四肢が柔らかくなるようほぐしてあげたい。
ずり落ちないよう要所要所を釘で止められて立て掛けられ自重で広がる傷口と砕かれた骨の痛みで気絶と覚醒を何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返し目覚める度に悪化する傷口からついには蛆が湧き始めついには四肢が腐り落ちとうとう十字架から解放されるも腕も足も役に立たずそのままゆっくりと全身に腐敗が巡って行くナズーリン可愛い。

ナズーリンを罠にかけたい。
堀っ建て小屋の扉を開けてすぐの場所に鼠取りにチーズを乗せた罠を仕掛けて物陰からナズーリンが出て来るのを家の影からそっと見張っていたい。
家から出た途端にちゃちな罠を見つけ溜め息混じりに鼠取りを蹴飛ばすと結び付けられた糸がつっかえ棒を外し屋根の上に仕掛けられた臼が転げ落ち華奢な体を押し潰すとともに臼の中の蜂の巣から飛び出た蜂が外敵を駆除しにかかり暴れた獲物が蹴倒した油樽が囲炉裏まで転がって引火し家ごと焼き付くしていく一連の様子を何が何やらといった様子で眺めていてふと飛び散った火の粉に思わず後ずさると獣用のトラバサミに足を挟まれ身動きが取れなくなりじわじわと近付いて来る猛火に成す術なく飲み込まれて行くナズーリン可愛い。

ナズーリンに分数をかけたい。
1/2をかけて小さなナズーリン二人にしたり3/5をかけて中くらいのナズーリン一人とそれより少し小さいナズーリン一人がちょこちょこ歩き回る姿を見ていたい。
lim[x→∞](1/x)をかけられて限り無く無に近く限り無く無限に近い数に分けられて自我と他我が混ざり合い世界と一つになるナズーリン可愛い。

ナズーリンに話しかけたい。
怪しげなお薬で記憶を完全に失い幼児退行を起こしたナズーリンを丹精込めて育て上げ言葉の喋り方から食事の仕方から礼儀から何から何まで教育して艱難辛苦の末すっかりまともな一つの人格として育ち切ったらまた投薬てまっさらな状態に戻し繰り返し繰り返し育てたい。
何度繰り返したか分からなくなるほど記憶喪失を繰り返したある日薬を飲んだ瞬間にこれまでの記憶が全て蘇り繋がらない記憶と覚えのない自分の存在に自分を抱き締めて震えながら絶え切れなくなった精神が自壊し妖怪としての形を保てなくなり塵と消えて行くナズーリン可愛い。

ナズーリンに命を懸けたい。
ナズーリンの行く先々に現れ何をするでもなく執拗に追い回し舐めつけるような視線を送り小屋に空いた穴から私生活を覗き遂にノイローゼに追い込まれ始めたナズーリンに威嚇の意味で放たれた弾幕に当たり打ち所が悪く死んでしまいたい。
ぴくりとも動かない人間に恐る恐る近付き呼吸も鼓動も止まってしまっていることを知って自分がしでかしてしまった事に一時血の気が引くも直ぐに冷静さを取り戻し肉を鼠に処理させ骨は関節ごとにばらして散り散りに捨てることで完全に証拠を湮滅し普段の生活に戻ろうとするけれどその日を境に鼠の視線にえも言われぬ嫌悪感を感じるようになり部下を全て遠ざけた結果食糧の豊富な人里に大量の鼠が跋扈することとなり半白沢率いる自警団達が対策を頼みに来た頃には既に骨と皮だけの小さな鼠の死骸と化してしまっているナズーリン可愛い。
ナズーリンにかけたかった。それだけでした。
option
作品情報
作品集:
30
投稿日時:
2012/05/26 22:29:18
更新日時:
2012/05/27 07:29:18
分類
ナズーリン
1. NutsIn先任曹長 ■2012/05/27 20:18:17
ナズーリンは逝けたか?
2. 名無し ■2012/05/28 18:32:24
分数の部分が最高。
あなたのこれからの作品に期待をかけたい。
3. 名無し ■2012/05/28 22:50:50
ナズちゃん、ちゅっちゅ。
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