ホリカワさん

作品集: 31 投稿日時: 2013/11/05 00:32:36 更新日時: 2013/11/05 00:32:36
これはついこの前体験した話だ。
こういう風に文章にまとめるの初めてだからグダグダだと思うけど、まとめてみる

俺は高校2年。部活で特に仲のいい奴が同じクラスに二人(仮にA、Bとする)と、隣のクラスに一人(Cとする)いる。
よく俺とその三人で部活帰りに最寄駅のそばにあるファミレスで飯喰ったり、休みの日とかは色んなとこ遊びに行ったりとかしてたんだ
そして、Cのクラスにちょっと変わった奴がいた(Dとする)。Dは一言で言えば根暗で、オカルトマニアみたいな感じ。しかも霊感とかもそれなりにあるっぽかった。
Dは事ある毎に色んな奴に絡んでくるんだよ。あそこは心霊スポットだから行くな、気をつけた方がいいぞみたいな感じで忠告してくる。
正直気持ち悪いし、俺あんまりそういう怖い体験したことなったし、そもそも俺たち四人とも幽霊とか都市伝説とかあんまり信じてなかったから、そいつに何か言われても話半分に聞き流してたんだけど。多分学年の奴みんなそんな感じでDを嫌ってたよ

長くなったけどここまでが前提ね。
で、その出来事が起こる前日のことだけど、金曜日だったから、明日はまた四人で集まって遊ぼうぜみたいな話になってた。
部活終わった帰り道、どうするかちょっと話し合いをした。
で、Bがちょっと前に公開になった映画を見たがってたから、それを見に行くことになって、終わったら映画館の近くの、大規模なショッピングモールで飯食ってから、ゲーセン寄って、何かほしいものあったら適当に買い物して帰ろうみたいな方向で話が纏まりかけてたんだ。

そしたら、Dに声かけられた。
Dも学校の帰りだったらしい。で、俺らに、
「お前達〇〇(ショッピングモールの名前)遊びにいくの?もしかしてゲーセンとか寄る予定あるか?」
と聞いてきた
俺は内心キモイと思いながらもそうだと答えた
そしたら
「あそこのゲーセンはやめとけ」
とか言うわけ
俺らの中でも特にDを毛嫌いしてたAはちょっとキレ気味になって
「何でだよ」
と言った。そしたらDは
「最近あそこには『ホリカワさん』が居着いてる」
って答えた。
その『ホリカワさん』が何かは分からなかったが、どうせこいつの言う事だからと、ABCはだれも本気にしなかった。
ぶっちゃけると俺は『ホリカワさん』とやらが何者か少し気になったけど、結局Aが、「お前にあれこれ言われる筋合いはない」ってDを早々に追い払ったから聞けずじまいだった。

そしてその日がやって来た。
俺たちは映画館で待ち合わせて、映画を見てからショッピングモールへ行った。それからフードコートで昼飯にした。ここまでは何事もなく時間は過ぎた。
だけどいざゲーセン行こうって時になって、妙にDの言った『ホリカワさん』のことが気になり出した。
「どうする?やっぱやめにして帰るか?」
って聞いてみた。でもまぁAには
「ビビってんのか?」で一蹴されたけど
BとCも俺と同じで気にしてたようだったが、結局行くことにした
Aは「こんな人の多い所で幽霊なんか出るわけないだろ」と言っていた。根拠はないけど、何故か俺はまぁ一理あるなとか思って安心してた

それから俺たちは、UFOキャッチャーとか、レースゲームとかをやってたが変な人は見かけなかったし、怖いこともとくに起こらなかった
そしてCが「何か音ゲーやろうぜ」って誘ってきたんだ。Cは最近初めたばかりの初心者だが、音ゲーにはそれなりにハマってるらしくて、俺らも音ゲー仲間に引き入れたかったんだろうな。
でも俺は、音ゲーに興味はあったが何となく取っ付きにくいイメージがあったからあんまプレイしたことはなく、不安だった。他の二人も音ゲーはやらないから、楽しそうな顔はしてなかったな。それを見たCは
「『太鼓の達人』とかならやった事あるだろ。あれなら小さい子供とかもやってるから、あんまり敷居高くないと思う」
と提案した
それからなんやかんやで、太鼓の達人をやってみよう、って事になった

で、音ゲーのあるコーナーに着いたんだけど、そこの雰囲気が少し異様なんだよ。(言い忘れたけど、俺たちはこのショッピングモールのゲーセンにはそのとき初めて来た)
ゲーセンの隅に、まるで隠されるように位置してるわけ。俺音ゲーって結構目立つ位置にあるイメージがあったんだよ。Cの言ってた通り、ガキもプレイするような太鼓の達人なんかは特に。俺ん家の近所のゲーセンでは入口近くに置いてあったしな。
更に、休日の昼間だというのに誰も遊んでないんだ。ちょっと怖くなった。
でもAが「早くやろうぜ」とかまくしたてるもんだから、俺はその先へ進んでいった。

唯でさえ隅にある音ゲーコーナーの、さらに奥の方に太鼓の達人はあった。
だが驚くべきことに、そこに人が居たんだよ。
女の人だった。
でもその人、筐体の前に立ってはいるけど、プレイはしてないみたいで、ただぼーっと画面を見つめてるだけなの。俺ら来ても気づいてないっぽいし、かなり不気味だった。
それでも特に気の強いAはその女の人に
「すみません、俺らこれやりたいんですけど」
と声掛けた。
そしたら女の人は振り返って「ごめんなさい、退くね」と、俺らの後ろに下がってくれた。俺らより年上っぽくて(大学生くらい?)感じのよさげな人だった。
さっきの不気味な様子も嘘みたいで。
その人の格好はハッキリ覚えてる。白いジャケットの下に黒地のチェックのシャツを着てネクタイ締めてた。下は白いスカート、紫のブーツ。まあ、かなりピシッと決まったお洒落な出で立ちだった。その上、スタイルもめちゃくちゃよかったし。
でも髪の毛と瞳が異常な色だったんだよな。明るい色の赤。日本人じゃまず有り得ない色だ。
その時は髪は染めてるんだろうし目はカラコンなんだろうなとかぼんやり思ってたし、っていうか「変な色だけど、この人にはよく似合ってるな」とか呑気に思ってたが。今考えるとなんか怖い
女の人は唐突に、でも本当に嬉しそうに話し掛けてきた
「嬉しいわ、最近なかなかプレイしてくれる人がいなくてね」
「確かに、人は全然いないですね、どうしてですか?」
Bが聞いた。Bは女運がなかったから、綺麗なお姉さんに会えて興奮してたのかな。こいつもなんか嬉しそうな様子だった。
でも女の人はそれを無視して
「ねぇ、あなた達のプレイ見ててもいい?」
と訊いてきた
俺は恥ずかしくて「皆初心者だから」と断ろうとしたが、他の三人は快諾だったので俺も多数決に従うことにした。ちなみに、Bは無視されたのが悔しかったのかちょっと凹んでた
で、まず一番音ゲーの経験積んでるCが手本見せたあと、A、B、俺の順番でプレイした。Cはともかく、俺ABの結果は散々だったw
それでも女の人はニコニコしながら、とっても楽しそうに見ててくれたんだ。マジで照れくさかった。そして
「面白かった。初心者にしては上手いと思うし、何よりこのゲームをやってくれて嬉しい」
と、心から嬉しそうな様子で一言言ってくれた。でも俺はそこで何か違和感を感じた。「このゲームをやってくれて嬉しい」って何なんだろう?って。何で俺らが太鼓の達人やるだけで、こんなに喜ぶんだって。
でも他の皆はそんなこと思ってないのか、でしょー、とか、お姉さんやってるとこも見せて下さいよ、みたいな感じでその人に話しかけてるし。お姉さんは
「それじゃあ、また此処に来てくれる?」って笑顔で俺らに聞いた

でも、その笑顔がめちゃくちゃ怖かったんだ。今までの、俺らのプレイを見てた表情が「ニコニコ」だとするなら、そのときのは「ニヤリ」みたいな…いや、ニヤリ何てもんじゃなかったかも。でもあんま文才ないから的確な表現が見つからないわ、ごめん
ともかく怖かったが、それは流石にほかの三人も同じだったようだ
「来てくれるでしょ。ね」
女の人は相変わらず不気味な笑顔を崩さない、そして
「そうしてくれないと…私、凄く困るから。そうしてくれないと、私、誰からも力を得られないの。消えちゃうの。助けて」
一番近くに居た俺の手を掴んできた。ちっとも嬉しくなんかなくて、寧ろ今にも泣き出しそうだった。でも不思議と声は出ないし、逃げようとしても逃げられない
「もう一回聞くわ また来てくれる?」
今度は猫撫で声で訪ねてきたが、それも気持ち悪かった
俺は答えられなくて、ただ女の人の顔を見つめてたら、急にそいつが手を握る力が強くなった。もう手の骨全部折れるんじゃないかと思うくらい。痛いわ怖いわで、俺は震えながらも遂に頷いてしまった。そしたら女の人はまたニコニコ顔にもどって
「本当に?!約束してくれる?…そう、よかった!じゃあ、貴方は?」
俺と同じ事を隣のAにした。流石のAも、超ビビってたよそして四人全員が「また来る」と約束しちゃってから、女の人は
「それじゃあ、必ず約束守ってね…よかった、これでまた力を分けてくれる人ができた!」
と言った。
そこでBが、勇気を振り絞ってそいつに
「…あなたさっきから何なんですか、誰なんですか!」というようなことをきいたんだ。まあ実際はめっちゃ吃ってたけど
すると奴はまたニヤリと笑って言ったんだ
「私?私は ホリカワ××よ」
と。

何とこいつが、『ホリカワさん』だったんだよ。
因みに、下の名前も名乗ってたが、ホリカワという苗字の衝撃が強かったもんだから忘れちゃった。確か最後は「こ」(子?)で終わる名前だった気がするがよく分からん。
ともかく、それを聞いたことで、唯でさえびびりまくってた俺らの恐怖は、頂点に達した。
そのままホリカワさんを残して、振り返りもせずにゲーセンを出たよ。ゲーセンにいた人達に凄い目で睨まれてしまった。きっと、ゲーセンの人達は俺らやホリカワさんに気づかなかったんだろうな。
そしてそのまんまショッピングモールからも脱出して、その日は真っ直ぐ家に帰ったよ。ショッピングモールから出る途中、一度後ろを振り返ってみたけど、ホリカワさんは追いかけてはきてなかった。もし後ろにいたりしたら今頃心臓麻痺とかで死んでたかもな、俺。
そんなことはどうでもよくて、俺はなんとか自宅に帰り着いた。けど、家に上がったその瞬間、急に体から力が抜けてそのまま倒れ、意識を失ったんだ。

次に目が覚めたのは病院のベッドの上だった。そばの机の上の、カレンダー付きのデジタル時計の日付を見たら月曜日の夕方だった。倒れたのは土曜日の夕方だから、ほぼ二日寝てたみたいだな
側には家族が居て、心底ほっとした様子だった。けど俺はそれどころじゃない、熱が酷くて気分も悪いし、身体も重い。
あと数日は入院の必要があると言われた。この体調不良の原因は、不明らしい。だが俺は、ホリカワさんの仕業だと確信していた。

そして、翌日の夕方にDが見舞いに来たことで、ABCの三人も全く同じ症状が出て入院したこと、そして、本当にそれがホリカワさんの仕業だったことが判明した。
Dは心配してくれていたらしく、俺らの入院の知らせを聞いて見舞いに行き、ホリカワさんについて説明しようと思ってたらしい。

奴の説明によると、こういうことだそうだ。
ホリカワさんは、幽霊ではなく妖怪の一種なんだそうだ。力を求め、あちこちさ迷っているという。
そして何故かは分からないが、ホリカワさんの力の源は「太鼓に関わる人物」らしい。俺らのような…と言っていいかは分からないが(初心者だし)、太鼓の達人のプレイヤーは勿論だが、一部は本物の太鼓の演奏家からも力を得ている。
だが、人口の多い太鼓の達人プレイヤーの方が効率が良いのか、そこら中のゲーセンを巡っては気に入った場所に『居着き』、プレイヤーたちの力を奪い満足したら去る。そしてまた他のゲーセンに行く。
ホリカワさんは人を殺しはしないが、彼女の毒牙にかかれば被害者は数日原因不明の熱で苦しみ、体力を奪われてゆくんだ。
ずいぶん俺らの中にある妖怪のイメージとは違うけど、ホリカワさんはそんな変わった妖怪らしい。
で、俺らの行ったゲーセンが、現在ホリカワさんの『居着いてる』場所だったんだそうだ。
Dは、「音ゲーコーナーが奥に押しやられてたのは、太鼓の達人で遊んだことで体調不良を起こす人が何人もいたからで…店の人の判断だろう」と予想していた。なら筐体撤去しろよって話なんだが…。まぁそこらは大人の事情ってやつなんだろうか?
ただ、気掛かりなのはホリカワさんは滅多に人前に姿を見せないらしい。Dもホリカワさんがお洒落なお姉さんだったって聞いて驚いてた。Dは、きっと店の対策でプレイヤーが減ってて、俺らが久々の獲物だったからついはしゃいでたんだろうと言った。
恐らく俺に言った「このままだと誰からも力を得られない」みたいな台詞も、このことが原因で言ったんだろう。
退院したら一応お祓い受けとけ、あとそのゲーセンには近寄るなともDには言われた。

結局、俺はその後退院した。Bは俺より先に退院してたが、当時退院してなかったあとの二人もそんなに経たずに学校に戻ってきた。
そして四人で揃ってお祓い受けて、今に至る。

俺もう金輪際ゲーセンには近づきたくないな。何しろホリカワさんは何処に行くか、全く予想ができないらしいから。しかも今回はホリカワさんが姿を表した特殊なケースだったからホリカワさんの仕業だと分かったようだが、普段はホリカワさんのいるゲーセンは全く見た目じゃ分からないそうだから。
もしかしたらこれ見てる皆の街にホリカワさんはいるかも知れない。だからゲーセンで太鼓の達人やる時は気をつけてね。

俺の体験は以上です。駄文長文スマソ
はじめまして、その名の通り普段はROM専してるやつです、読んでくださってありがとうございます
まだ輝針城キャラのssがあんまなかったので、思いつきと勢いだけで書いて投下してしまいました。
実はこういう、文章で二次創作するの本当に初めてなんでグロくもエロくも怖くもないですし、至らぬ点(矛盾とか)は多いですが何でもするので許して下さい
普段はROM専してる奴
作品情報
作品集:
31
投稿日時:
2013/11/05 00:32:36
更新日時:
2013/11/05 00:32:36
分類
オリキャラ(外の世界の高校生)
堀川雷鼓
某掲示板の書き込み風
無駄に長い
1. 名無し ■2013/11/05 05:28:13
洒落怖の都市伝説風の話ですな
あなたの街のゲーセンにもホリカワさんが!
2. NutsIn先任曹長 ■2013/11/05 06:36:26
いかにもな都市伝説の投稿って体裁ですね。
そこが話を妙にリアルにしてます。
ホリカワさんのドヤ顔ニヤリが脳裏に浮かびました。

類似する噂では、ホリカワさんに太鼓ではなく尺八をしてもらっただの、股間のバチを連続挿入しただのして寝込んだというのもあったりして……♪
3. 名無し ■2013/11/05 23:31:25
こうやって足掻いて、それでも結局幻想入りすることになるのが今の妖怪なのかな。
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