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『超高齢者戦隊ババレンジャー第9話(後編A)』 作者: どっかのメンヘラ

超高齢者戦隊ババレンジャー第9話(後編A)

作品集: 32 投稿日時: 2014/04/25 10:44:59 更新日時: 2014/04/25 19:50:24
どごおおおおおおおぉぉぉん!!!
「嘘・・・何よこれ・・・。」
「館が・・・爆発した・・・。」
咲夜とレミリアの目の前で館が爆発した。
燃え盛る炎のなかから二人の人影が飛び出し、上空へと飛び立った。
一方は紅いレーザーのような光線を、もう一方は七色どころではないほど多彩な色の弾幕を出した。
「なっ・・・何が起こってるの・・・?!」
「パチェが圧倒されてる・・・アイツ何者!?」
パチュリーのカラフルな弾幕を黒い服の少女はいとも簡単にはねとばした。パチュリーが今使っている弾幕は当たれば大抵の妖怪や人間は即死するほど危険なもので、あまりにも危険すぎて弾幕ごっこで使えないようなものだった。
しかしその強力な弾幕を相手の少女はいとも簡単にはねとばしている。あたっているが全く歯がたたないのである。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
パチュリーの体力は早くも限界を迎えていた。日頃の鍛錬不足が悔やまれる。
(あの黒いローブ、紫色のオーラがわずかに出ているわ。明らかに黒魔術で錬成した繊維で作られてる。)
パチュリーの観察眼は、相手の正体を見ぬいた。
(間違いない、あいつはバカ十字団の手下だわ。)
しかし相手はパチュリーが観察眼を発揮したその一瞬の隙を見逃さなかった。
相手は猛スピードでパチュリーのもとに突っ込んできた。
「しまった!!!」
相手が自分の1.5メートル先まで向かってきたとき、パチュリーはとっさに自分の目の前に水魔法の防護壁を作った。
どおおおおぉん!!!
壁は水蒸気爆発を起こしてパチュリーは吹き飛ばされた。紅魔館のブレーンパチュリー・ノーレッジはとっさの判断で何とか消し炭になることだけは回避できた。
しかし聡明な彼女は、自分の体力はもう限界に来ていることも悟っていた。
(やっぱり頭だけじゃ弾幕できないわ。頭ではわかってはいるんだけどね・・・・。)
パチュリーは地面に向かって墜落した。
びたぁぁぁん!!
「ひゃああ!!」
「パッ!パチュリー様!!」
パチュリーは咲夜とレミリアの目の前で地面にたたきつけられた。
「む・・・むきゅう・・・。」
パチュリーは地面に叩きつけられて真っ赤になった顔を咲夜に向けた。
「咲夜・・・レミィ・・・お願い・・・あの女を止めて・・・あの女この館を潰しにかかってるわ・・・。」
パチュリーはくてんと地面に伏してそのままむきゅっと力尽きた。
「はいっ!パチュリー様!!」
返事をするが早く咲夜は空に向かって飛んでいった。それに続いてレミリアも飛び立とうとしたがはっと何かに気づいたように足を止めた。
「パチェ!フランは!?フランはどうしたの?!」
パチュリーのぶつけて赤くなった顔が青ざめた。
「いけない!!まだ屋敷の中だわ!!」
「なんですって!!!フランは屋敷のどこにいるの???!!!」
レミリアはパチュリーの首根っこを掴むと激しく前後に揺さぶった。振る速度が速すぎて頭がいくつもあるように見える。
「あばばばば振らないで振らないで!!!!」
パチュリーはレミリアの手首を掴んで哀願した。
「まだ小悪魔と一緒に地下室にいるわ!!」
紅魔館はエントランスを中心に左右に建物が対照的に伸びている。フランの地下室への入口は右側の建物にある。空は今左側の建物に向かって光線を浴びせて焼き尽くそうとしていた。
「何ですって!?今すぐ助けに行かないと!!」
「ダメよ!!もうすぐ反対側にも火が回るわ!!」
パチュリーは首を離そうとしたレミリアの手首を掴み返した。
「何をいってるのあんたは!!私の大切な妹を見殺しにしろっていうの?!」
パチュリーは泣き叫びながら訴えた。
「そういうことじゃないのっ!!でもっ!でもっ!」
大切な親友を失いたくない。パチュリーの叫びはもはや声にならなかった。
「放しなさい!!離さないと屋敷から追い出すわよ!!」
レミリアはパチュリーの静止を振りほどき、燃え盛る屋敷へと飛んでいってしまった。
「いやーっ!レミィ!行かないでー!」
パチュリーは燃え盛る屋敷に向かって泣き叫んだ。



その時だ。
「パチュリーさん!!パチュリーさん!」
後ろから懐かしい声が聞こえた。
「パチュリーさん!これは一体どういう事なんですか?!」
後ろを振り返ると、そこには美鈴がいた。
「美鈴!!帰ってきてくれたの?!でもどうしてココに?」
「話は後ですっ!それよりお嬢様は?!」
パチュリーは泣き叫ぶように答えた。
「地下室に向かってるわ!早く連れ戻して!!!」
美鈴は無言で頷き、火が反対側へと回り始めた紅魔館へかけていった。




その上空では咲夜が空に向けて無数のナイフを浴びせていた。
「これでもかっ!これでもかっ?」
しかし空にあたったナイフは全て弾かれて砕け散った。
「糞っ!」
肩で息をしながらナイフを構えた咲夜に、空は単調な声で言った。
「おねえさん。」
「何!?」
咲夜は鋭い視線を空に投げつけた。
「何でパンツ履いてないの?」
「えっ?!」
しまった、さっきオナッてた時に脱いだまんまだったのである。何たる凡ミスだろうか。
そう思ったその時だった。
ドッ!
空の鋭いフックが咲夜の腹を直撃した。
腹部に全身がひっぱられ、世界が歪みながら回転する。
ふきとばされてから数刻、咲夜の時間は恐ろしくゆっくりと流れた。だんだんと体が燃え盛る紅魔館の中に引きこまれていくような感覚だ。
なのに体が動かない。何も出来なかった。
(このままじゃ死んじゃう・・・)
漠然とした不安に襲われたその時だ。


どさっ!
何かが咲夜の体を受け止めた。
「咲夜さん、大丈夫ですか?」
目の前には見慣れた懐かしい顔があった。
「美鈴・・・。」
美鈴は少し微笑み返した。
「ただいま、咲夜さん。」
「なんでここに・・・?」
美鈴は少し恥ずかしそうににやけた。
「私の家に帰ってきたんですよ。当たり前じゃないですか。」
美鈴は咲夜を抱えたまま地上に降り立った。
地上に降り立った時、パチュリーがよたよた駆け寄ってきた。
「咲夜!美鈴!大変なの!妹様と小悪魔とレミィがまだ屋敷の中にいるの!レミィが妹様たちを助けに行って館の中に!!」
「なんだって!?」
咲夜は青ざめた。レミィとフランは炎に弱い吸血鬼だ。このままでは二人の命が危ない。
「咲夜さん!待っててください!」
言うが早いが美鈴は燃え盛る館へと駆け込んでいってしまった。
「美鈴!待って!美鈴!」
咲夜の声は轟々と燃え盛る炎にかき消され美鈴の耳には届かなかった。




「こっちよ!あなたのペットが暴れてるの!」
咲夜とパチュリーが呆然としていると後ろから声が聞こえてきた。
2人の後ろからババレンジャー5人と地霊殿の3人、さとりとこいしとお燐が駆けてきた。
「お空!!何やってるのあの子!」
お燐が叫んだ。
ババレンジャーは万が一のため紫をその場に残して残りの四人がお空の元へ向かった。
「待ちなさい!」
神奈子がお空の前に立ちはだかり、叫んだ。
「おばさんだあれ?」
「あなたを止めに来たのよ!正気に戻りなさい!」
空は何も言わず手に火を灯した。炎はまるで捻じ曲げられるように丸くなり赤く輝く球になった。
「危ない!」
神奈子はとっさにオンバシラを出した。
どおおお!!!
一瞬にして空に爆轟と炎が広がった。炎は球状に広がりあたりはまるで昼間のような明るさになった。
「うおおおおお!!」
4人は激しい熱から離れるためほとんどふき飛ばされる形で後ろへと下がった。
「なんて爆発なの!コレじゃあ近づけないわ!」
何とか爆轟から逃げ切った幽々子は叫んだ。
焼けつくような熱い風を受けそれだけで体力を削がれそうだ。
「こんなんじゃ何もできないわね!」
永琳が叫んだ。
「皆さん!私にいい考えがあります!」
白蓮が言った。かなり自信ありげである。
「どういう作戦?」
「それはですね・・・・。」
神奈子の言葉に白蓮が応えようとしたその時だ。
ごおお!!!!!
また激しい爆轟に4人は吹き飛ばされた。
一瞬にして空に爆轟と炎が広がった。炎は球状に広がりあたりはまるで昼間のような明るさになった。
「うおおおおお!!」
4人は激しい熱から離れるためほとんどふき飛ばされる形で後ろへと下がった。
「なんて爆発なの!コレじゃあ近づけないわ!」
何とか爆轟から逃げ切った幽々子は叫んだ。
焼けつくような熱い風を受けそれだけで体力を削がれそうだ。
「こんなんじゃなにもできないわ!」
永琳が叫んだ。
「皆さん!私にいい考えがあります!」
白蓮が言った。かなり自信ありげである。
「どういう作戦?」
「それはですね・・・・。」
次の瞬間空から激しい爆轟が発せられ4人は散り散りになった。
「うおおおおお!!」
ふき飛ばされながらも4人は後ろへ下がった。
「なんて爆発なの!コレじゃあ近づけないわ!」
何とか爆轟から逃げ切った幽々子は叫んだ。
焼けつくような熱い風を受けそれだけで体力を削がれそうだ。
「こんなんじゃなにもできないわ!」
永琳が叫んだ。
「皆さん!私にいい考えがあります!」
白蓮が言った。かなり自信ありげである。
「どういう作戦?」
「それはですね・・・・。」
その時激しい爆轟が
「っていい加減にせんかーい!」
永琳の爆轟のような激しいツッコミで空の技が阻止された。
「何いちいちボッコンボッコンさせてんのよあんたは!味方がなにか意見をいう時は攻撃するなって習ったでしょ理科の時間に!!!!」
(習わないと思うわ・・・。特に理科の時間には・・・。)
幽々子はそっと心のなかでつぶやいた。




「お空!!どうしてこんなことを!」
青ざめたさとりの横でふとこいしがつぶやいた。
「あれは・・・お空じゃないよ。」
えっ?とさとりとお燐は振り返った
「お空じゃないってどういうこと?!あれは偽物なの?」
「違うよ、あれはお空の身体。中身は空っぽなの。誰かの命令にしたがって動くだけのお人形さんだよ。本物は・・・。」
こいしは表情も変えずに言い放った。
「消えてしまった。もう存在しないの。」
まるで事実を滔々と述べるように言い放ったこいし。
「一体どういうことなの?!」
「言った通りの意味だよおねえちゃん。中身は消えちゃってもう存在しないの。あいつはもうお空じゃないの。ただのお人形さんなの。だから早くやっつけて・・・。」
ばちん!
「何また馬鹿なこと言ってるの!あなたは!悪い冗談はよして!」
さとりはこいしの頬を叩いた。
「おねえちゃ・・・。」
「あんたはいつもそうじゃない!いつもトンチンカンで馬鹿げたことばかり言って!ふざけるのもいい加減にして!」
さとりはヒステリックに叫びこいしの話を遮った。
「いつも訳の分からないことばかりじゃないのあなた!お空が人形?空っぽ?何を根拠にそんなこと!」
こいしの胸ぐらをつかんで喚き散らすさとりをおりんはただオドオドしながら見ているだけだった。
「待ちなさい!」
紫の声が響いた。その声は凛と響き渡り一瞬にして他の者達の動きを止めた。
「さとりさん、その子を離してあげて。」
紫の冷静な、しかし張り詰めた物言いに、さとりも自ずと従った。
「こいしちゃん、詳しく話してくれない?どうしてそう思うの?」
こいしは先ほどと調子を変えずにつづけた。
「アレの目を見ればわかるもの。アレはもうお人形だって。本体も消えてしまった。もう戻らないよ。」
「馬鹿なことはやめて!」
さとりはまた叫んだ。
「この子はまた適当な事を言って口からでまかせ吐いて!このこいつもこうなんです!よくわからないことを言って周りの人を困らせて。さとり妖怪なのに第三の目が開いてなくて・・・。何もわからない不自由などうしようもない子で・・・!」
「いいえ。」
紫は静かに、しかしはっきりといった。
「この子はデタラメなんていってないわ。私にはわかる。」
紫は静かに言った。
「こいしちゃんは第三の目が見えていないといいましたわよね。でも、いいえだからこそこの子は見通せる。この子には物事の本質を見抜く何らかの才覚があると思うわ。」
「何を根拠にそんなこといってるんですか!」
さとりは紫に反論した。
「根拠はないわ。心でそう感じるわ。」
さとりは激昂した。
「あなたまで何を言っているんですか!ふざけないでください!」
さとりが掴みかかろうとしたその時だった。
「待って!」
弱々しい声を振り絞りパチュリーは言った。
「わかったわ!あれはもしかしたら・・・・いえ、きっとそうだわ!」
パチュリーは深刻な面持ちで話した。
「あれはきっと死よりもむごたらしい禁術中の禁術よ・・・魂に死よりも恐ろしい・・・『崩壊消滅』を起こさせる禁術だわ!」
「崩壊消滅・・・ですって・・・・?」
パチュリーは頷いた。
「魂を崩壊させて主人の言うことしか聞かせない禁術・・・。おぞましい魔法だわ・・・。まず食人衝動を植え付けるの。地獄カラスで能力も強かったお空が狙われたのはそれが理由だったんじゃないかしら?でもここまでの段階ではまだ魂は保たれているわ。」
紫は唾を飲みながら聞いていた。お燐は青ざめさとりはもう聞きたくないとばかりに耳をふさいだ。
「特殊な秘薬をつかった後相手を実際に食人させる。」
「そうするとどうなるの?」
「そうすると食人した相手の魂と本人の魂がひとつの体に無理矢理に詰め込まれることになるの。想像してみて、2つのガラス細工を無理やり箱に2つ収めようとしたらどうなる?」
お燐はおずおずと答えた。
「割れてしまう・・・2つとも・・・。」
「そうよ・・・。しかも2つとも元には戻らない・・・2つの破片を分けることすら不可能よ。」
「そんな・・・じゃぁお空は・・・・・。」
お燐の言葉にパチュリーは何も言わず、ただ首を横に振った。おりんはその場に泣き崩れた。
「そんな・・・嫌よ!嫌よそんなの!嘘だわ!いい加減よ!」
こいしは問いかけた。
「もう魂は戻らないの?永遠に?」
パチュリーは頷いた。
「そっか・・・ねえおねえちゃん。」
こいしはさとりに言った。
「お空を壊してあげよう。このままじゃ可愛そうだから。」
「え?」
さとりは妹の言ったことを理解できなかった。
「それってどういう・・・?」
「だからおねえちゃんお空はもう消えちゃったんでしょ?アレはただの操られてるお人形さんなんでしょ?こわさないともっと被害者が増えちゃうんだよ?」
「何を言ってるのあなたは!!!」
さとりはこいしに食って掛かった。
「あなた自分が何をいってるかわかってるの?お空を壊せ?!あなた言っていい事と悪いことがあるのよ?!ふざけないで!!」
「でもおねえちゃん・・・。」
「もうやめて!!聞きたくないわ!」
さとりはへたり込んで泣いてしまった。
紫はこいしをしっかりと見据えていった。
「こいしちゃん、あなたの意見は正しいわ。もう魂が戻らないとわかっているし今はただ破壊することしかできない操り人形ですものね。」
紫はニッコリとしていった。
「でも私って正義の味方なの、人情とかそういうもので動く人間よ。案外さとりさんや他の人達もそういう人が多いんじゃないかしら?だからね。」
こいしの表情は変わらなかった。
「少し悪あがきさせてもらうわ。」
そして紫は頭上の攻防戦に加わった。




その頃上空では空の攻撃を交わしながら何とか情報交換を行おうと4人が奮闘を行っていた。
空は一定時間おきに爆轟を起こし4人を引き離した。
とにかく空の攻撃範囲はあまりにも広いのだ。引き離されてるうちに集まろうとしてもすぐに引き剥がされてしまう。
何度も爆轟に巻き込まれ4人は熱と衝撃で体力も限界だった。服は焼け焦げ肌も火傷による痛みや腫れが起き始めていた。
「ぐあああ!!!!」
神奈子は何度も爆炎にさらされあちこちをやけどした。
「あつうううう!」
永琳は身を焦がされ何度も死ぬほどのやけどを負った。
「あちちちち!!ケツに火が!!ケツに火が!!」
白蓮は服のおしりが自然発火した。
「ああ!ポケットに入れといたクッキー生地が!」
幽々子が懐に入れていたクッキー生地はこんがりと焼けて美味しいクッキーになっていた。そもそも何でそんなものが入っていたのだろうか。
しかしながら4人はその中で何度も情報交換を試み、作戦は4人に行き届いた。
作戦はまず炎を出した瞬間白蓮が誰かを懇親のジャイアントスイングでとばし、炎をかき分けて進むという荒業である。そして空に到達した時頭部に攻撃を食らわして気絶させるというものだ。
名づけて「フライング☆ファンタスティカ〜投げて叩いてじゃんけんぽん作戦〜」である。
「でも誰が飛び込むの?4人共ボロボロよ!」
その時下から紫が飛んできた。
「みんな待って!大変なことがわかったわ!」
「あ、ちょうどいいのがいた!」
白蓮はすかさず紫の足首を掴んだ。
「え?!ちょっと!?」
そのまま紫をジャイアントスイングで回し始めた。
「いやああああああなんでええええええ???!!!!」
「この前のお返しです!とんでけーーーー!」
ちなみに「この前」については4話を参照されたし。
「びゃあ゛ぁ゛゛ぁあついぃ゛ぃぃ゛!!!!」
紫は爆轟の中で真っ白に燃え尽きた。
「何すんのよアホー!!!」
金髪アフロの紫はぷんすこしながら出てきた。
「だめですかぁ・・・紫さんって結構防火能力ないんですね。」
「当たり前よ!私は防空頭巾の妖怪じゃないわよ!!」
防災頭巾と言わないあたりババアの悲しい性が現れてしまっている。
「ともかく何とかしてあいつに近づくわよ!あのボッコンボッコンを止めさせないと!」
5人はまず彼女の爆轟攻撃を止める方法を考えた。
「そうだわ!紫!あなたのスキマで生きに間合いを詰めれば!」
「それよ!!ほんと私の能力ってチートね!」
次の瞬間あたりが爆轟に包まれた。しかしその刹那5人は紫が展開したスキマに飛び込んだ。
そして空の前にスキマが展開された。
「待っていたのよぉ!!この時をッ!隙間が展開された瞬間ッ!叩きこむッ!!」
紫は思いっきりグーパンチを構えた。
「ババアパープル・オーバードライブ!!!!!!!!」
紫のシンプルな、しかし強力なストレートパンチが繰り出された。しかし次の瞬間、空のローブに変化が起きた。
「っ?!」
空のローブが変形し触手のようにつきだし。紫のパンチを受け止めてしまった。
「何?!」
ローブにはどうも自動防衛機能があるらしい。そして空のローブからまるでトゲのように突起が突きでた。
「モルスァ!」
紫は吹き飛ばされてそのまま森のなかに墜落した。
「紫!?」
紫は森のなかで人型の穴から這い出していた。紫は空の方を見据えながらぐぬぬと唸った。
「あのローブ・・・厄介だわ・・・!」




その頃火の手がますます激しくなる屋敷の中をレミリアは地下室目指して進んでいた。
「アレは!!」
揺らめく炎と煙の中から2人の人影が見えた。
「フラン!」
「その声は!レミリア様!」
そこにはフランを担いだ小悪魔がいた。
「妹様はだいぶ弱ってしまってます!早く外へ!」
「ねえ・・・さま・・・・。」
フランが絞りだすように言った。
「ねえさま・・・・ごめんなさい・・・・。」
レミリアははっとした。
「また暴れて・・・ひどいことして・・・・ごめんなさい・・・・。」
「あなたのせいじゃないわ。」
レミリアは優しく返した。
その時だ。
「危ない!」
「きゃあ!!」
燃え盛っていた天井が崩落した。とっさに小悪魔とフランを突き飛ばしたレミリアと二人の間に轟々と燃える瓦礫が積み上がった。
「レミリア様!!レミリア様!!」
小悪魔の泣き叫ぶ声が聞こえた。
「私は大丈夫!他のとこから逃げるからあなた達も早く逃げて!」
「でもレミリア様!」
「主の命令よ!早く逃げなさい!」
小悪魔は命令に従って逃げ出した。




館から脱出した小悪魔とフランがやっとのことで外に逃げおおせた。そこに咲夜が駆け寄った。
「ふたりとも大丈夫ですか!?」
息も絶え絶えに小悪魔が返した。
「レミリア様が・・・・レミリア様が中に取り残されて・・・・!」
「なんですって!?」
慌てて館へ向かった咲夜だったが、すでに2人が出てきた入り口は崩落してて入ることはできなかった。
「そんな・・・美鈴とお嬢様の両方が屋敷の中に!」




「うわっ!」
レミリアの目の前にまた燃え盛る瓦礫が崩落した。館はどんどん火の手が上がりレミリアはもはや炎に囲まれていた。
吸血鬼は直接火に触れなければ急激に浄化されはしない。しかし熱と煙は容赦なくレミリアの体力を奪ってゆく。
(もうダメなのかしら・・・・)
その時だ。急に目の前の壁が崩れた。しかしそれは火災の崩落ではなかった。
「お嬢様!」
そこにいたのは、もうこの館にはいないはず、赤の他人のはずの門番、紅美鈴だった。
「お嬢様!大丈夫ですか!?」
「門番!あなたなんでここに!!」
美鈴がレミリアに向かって進んだその瞬間、レミリアの頭に火の粉が降り注いだ。
「きゃあ!」
(天井が崩落する!)
思うより先に身体が動いていた。
ガラガラガラ!
美鈴はとっさにレミイリアの上に覆いかぶさった。美鈴の背中に容赦なく燃え盛る瓦礫が降り注いだ。
「うああああ!!!」
「門番!あなた!」
美鈴の背中からじゅうじゅうと焼けつくような音がした。美鈴は息も絶え絶えに答えた。
「お嬢様・・・大丈夫ですか・・・?」
「美鈴!あなた!」
美鈴は力なく笑いながら横に倒れた。
「私の名前・・・覚えててくれたんですね・・・嬉しいです。」
「お嬢様・・・すいません・・・・私結局何の恥ずかしげもなく戻ってきてしまいました・・・・あの時の無礼を許してください・・・でも・・・最期にお嬢様に尽くせて良かったです・・・。」
「最期って!?あなたなに言ってるの?!」
「私はもう動けません・・・手足の感覚がなくなてしまって・・・・だからお嬢様・・・・・・お嬢様だけでも逃げてください・・・・私はここで・・・お嬢様に尽くして死ぬのが・・・・本望ですから・・・・。」
美鈴は涙を流しながら微笑んだ。
「ありがとうございました。お嬢様。」
レミリアは俯いていたが、次の瞬間顔を上げて怒鳴った。
「この大馬鹿門番がああ!何言ってるの!!!」
「っ?!お嬢?!」
レミリアは泣きじゃくっていた。顔を涙と鼻水でグチャグチャにしながらレミリアは言い放った。
「いっつも居眠りしやがってこの馬鹿が!そんなんで尽くしたと思ってんのか!!あんたには一分も休まず働いて過労死してもらうまで働かせてもらうわ!!」
「お嬢様・・・・。」
レミリアはなおも続けた。
「そもそも何よそんな程度の火傷で動けないって!脳筋ニブチン妖怪のくせにへなちょこが!あんたなんかこんなところでのたれ死なせとく価値もないわ!死ぬまで私のもとでこき使ってやるんだから!!!だから!!」
レミリアは声にならない声で叫んだ。
「だから死ぬなんていうなあああああああ!!!!」
そしてレミリアは自分の倍近い美鈴をおぶった。
「紅魔館領主の本気を見せてやる!どうせこの館はまもなく崩れるわ!最短距離で行くわよ!!」
レミリアは前かがみに倒れかけたかと思うと一気にかけ出した。
「おらあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
レミリアは燃え盛る炎の方へ一直線にかけ出した。




「さっきからじゃま・・・こわす・・・・。」
空は手に炎をまとった。接近戦に切り替えるようだ。
「む!とうとう接近戦に切り替えるんですね!なら負けませんよ!」
白蓮は4500円のハンマーを振りかざしイチ○ー宜しく一本足打法で構えた。
「とりゃああああ!」
白蓮がハンマーを振り下ろした途端、空のローブがまたも変形しハンマーをはじき返した。
「なに!?」
「うおおおお!」
神奈子が間髪入れずにオンバシラを叩き込んだ。しかしこれもローブに弾き返されてしまった。
「これでも喰らいなさい!」
幽々子が扇子を構えて後ろから弾幕を叩き込んだ。命を奪う蝶の弾幕だ。
「あれ?!」
蝶の弾幕は確かにあたっている。しかし相手に何一つ変化は見られない。
「幽々子!危ない!」
その瞬間幽々子の身体はローブからつきだしたトゲに貫かれた。
「アバー!?」
腹を刺され油断した幽々子を空は炎をまとったアッパーで跳ね飛ばした。
「グワーッ!」
「あのローブ・・・厄介だわ。」
紫は顔をしかめた。あのローブはどうも空の意思と無関係に自動で防御や攻撃をしてくる代物のようだ。
「白蓮、あのローブどうすればいいのかしら?」
白蓮は答えた。
「おそらくあれは黒魔術の産物でしょう。黒魔術なら聖水をかければある程度の中和が可能ですが・・・。」
白蓮は難しい顔をした。
「今十分な量の聖水をすぐに確保するのは難しいです。結構な貴重品なので。」
パチュリーの大図書館ももう燃えてしまっているため聖水確保は不可能に思えた。
「じゃあ代わりに水道水とかじゃダメ?」
「ダメです。」
「ですよねー。」
紫は考えた。老いた脳細胞をフル回転させ向こう十年はアルツハイマー病にならないぐらいに使った。
そしてその紫は手をポンと叩いた。
「そうだ、聖水と言ったらあれがあるじゃない!」
そして紫は皆にその作戦を伝えた。
「えええぇ・・・それうまくいくのかい・・・・?」
紫は神奈子に地震タップリに返した。
「そんなもんやってみなきゃわからないわ!」




「うおおおおおん!!!」
燃え盛る館の壁を突き破りレミリアが外へ脱出した。
「お嬢様!」
「姉様!」
「美鈴!」
そこにはもうすでに無事屋敷を脱出し咲夜やパチュリーと合流したフランと小悪魔がいた。
「お嬢様大丈夫ですか?!」
力尽きたのか途中で倒れてしまったレミリアに一同は近づいた。
「お嬢様!お嬢様!」
レミリアの足はすねの半分まで崩れていた。身体のあちこちが灰になりかけている。
「咲夜・・・私は大丈夫だから・・・・美鈴を・・・早く美鈴を病院へ・・・早くしないと死んじゃうの・・・・。」
そう言うとレミリアは力尽きてしまった。
美鈴は意識はなかった。もはや荒く息をつくだけだ。
「早く病院に連れて行きましょう!」
4人は2人を一番近場の人里の病院へと連れて行った。




「ほりゃあおおあ!」
「うおおおおおお!!」
「とりゃあああああ!!」
「それい!!!!」
ババレンジャー4人は一気に4方向から攻撃をした。ローブの一瞬の隙をつかれ永琳の矢が頬をかすめた。
「隙あり!!!」
ゆかりが言うが速いがまわりにスキマを展開し彼女の四肢を絡めた。
空は完全に身動きがとれなくなり磔の状態になった。
「今よ!フォーメーションB.B.A!!」
5人は空を取り囲んだ。
「なにをするき・・・・?」
空が言ったその時だ。
「発射準備よーい!」
5人は一斉に下着を下ろし裾をまくり上げた。下半身丸出しである。5人の女性器に取り囲まれ空は混乱した。
「一体何を・・・・?」
「行くわよ!1.2.3.・・・ウォリャッ!」
5人は空に向かって一斉に放尿を開始した。そう、聖水は聖水でも聖水プレイの聖水である。
「ぎゃああああああきたいないいいいいいい!」
空は叫んで身を捩った。なんともひどい光景であるがその時奇跡が起きた。
「ローブが・・・溶けてるわ!」
ローブはみるみるうちに紫色の煙を出しながら解けて崩れ始めた・・・。
「まさかこっちの聖水が効くなんて・・・。」
ババァの尿には黒魔術を浄化する能力があることが発見された記念すべき日であった。
最終的にローブは溶け切り空は全裸の状態になった
「さてローブも浄化されたわ!後は魂をどう復活させるかだわ。」
紫は相手を無効化させるすべを考えたその時だった。
「こいし!待って!何を考えてるの?!」
こいしは弾幕の符を構えて立っていた。
「おねえちゃんも聞き分けないね。もうお空はダメなの。こうするしかないの。」
「でも何であなたがそんなコトする必要があるの!やめて!!」
妹にしがみついて必死でやめさせようとするさとりの姿があった。
「おねえちゃんこそなんなの?これ以上私達のわがままで他の人に迷惑をかけるつもり?」
「ちがう!そうじゃないわ!でも・・・!」
「おねえちゃんごめんね・・・でもこうするしかないの・・・・。」
こいしは姉を押しのけて弾幕を発した。
「やめてえええええええ!!!!!!!!」
さとりはいうが速いが飛び出し、弾幕と前に飛び出た。
弾幕は空をかばう形でさとりに命中した。こいしの強力な弾幕でボロボロにされたさとりの声にならない叫びが聞こえた。
「おねえちゃん!何で!?」
永琳は落ちそうになるさとりを抱きかかえた。
「・・・私だって・・・私だってわかってるわ・・・でも・・・でもそんなことできるわけないじゃない・・・・。」
「おねえちゃん・・・。」
「家族なんだから・・・。」
その時、後ろから声がした。
「さと・・り・・さま・・・。」
拘束されてる空がさとりの名前を呼んだ。
「さとり・・・さま・・・。」
「お空!?」
さとりは永琳の腕を離れ空に寄っていった。
「嘘・・・秘術で魂は崩壊してるはずなのに?!」
白蓮は叫んだ。奇跡が起きたのだ。
よかった!お空の魂は崩壊してなんかいなかった!まだちゃんと生きてる!
誰もが確信したその時だった。




「おねえちゃん!!!!危ない!」
ズバッ!
「え・・・?え・・・?」
空の胸から突き破るように紫色の刺が出ていた。それはさとりの胸、そして第三の眼を貫通していた。
「え・・・ごぼ・・げぶ・・・!」
さとりは口から血を吐いた。
「さとりさま〜さとりさま〜お空は操り人形ですよ〜。」
後ろにいたのはアリスだった。気持ち悪いほど悪意に満ちた笑顔を浮かべながら、彼女の右腕からは紫色のトゲが槍のように出ていた。アリスが話すのに合わせ空も口を動かした。
「そんな・・・こんなことって・・・。」
「やすい茶番劇だわ。こんなんで人を騙せるなんて思ってもみなかったわ。あらそこのお嬢ちゃん、こいしちゃんだっけ?ずいぶんと観察眼があるじゃない。よく見ぬいたわね、褒めてあげるわ。」
紫はアリスの前へ出た。上空300mに緊張した空気が張り詰めた。足元に轟々と燃える屋敷が広がっていた。
「あなたどうしてこんなことをしたのかしら?あなたの目的は何?」
アリスの顔にまたしても邪悪な笑みが浮かんだ。
「邪魔だから排除した、それだけよ。魔術知識、特に黒魔術の知識を持ち合わせた魔女を擁する館。コチラにとって脅威になるわ。」
そしてアリスはまたせせら笑った。
「まぁ今回の襲撃で結果は上々だったけどね。魔術書も器具も薬も素材も全て焼き払ってしまったわ。頭でっかちな病弱魔女だけ残っててもどうにもならないもの。まずまず成功ね。」
「じゃあなぜこの子を傀儡に・・・?」
「偶然よ。たまたま霧の湖のほとりを歩いてたから捕獲しただけ。なかなか強力な子であなた達が来る前に館を破壊し尽くしてくれたわ。」
突如空の身体からあの禍々しい紫に煙が漂い始めた。それとともに空の体はドロドロと溶けるように崩れ、骨だけを残して蒸発していった。バラバラと崩れた骨は紅魔館の火の海へと落ちていった。
アリスが右手の槍を格納し、串刺し状態から開放されたさとりを後から遅れてやってきたお燐が受け止めた。さとりはまだ息があった。しかしかなりの深手を負ってしまったようだ。
「こいつももう用なしね。しかし相手にとって親しいやつを傀儡にしただけでこんなにも攻撃できなくなるとはね。人ってやっぱり外見よね。あ、こいつ妖怪か。」
「・・・・許さない!ゆるさないわ!」
ヘラヘラと笑うアリスに向かって叫んだのはこいしだった。その目にはこれほどにまでないほどの怒りの渦が巻いていた。
「私のペットに・・・私のおねえちゃんにこんなことをして・・・・絶対にゆるさないわ!」
「その言葉、忘れるまで覚えておくわね。」
黒い霧に包まれアリスは去っていった
残された者達はだた悔しさを噛みしめるしかなかった。空を救えなかった悔しさを。
「アリス・マーガトロイド・・・私はあなたを絶対に許さない・・・。」
紫の目には怒りと正義の炎が渦巻いていた。




とうとう本格的に動き出した悪を前に、これ以上の犠牲は許されない!どうする紫?!どうなるババレンジャー!?




行け!超高齢者戦隊ババレンジャー!進め!超高齢者戦隊ババレンジャー!カラスの足あとを気にしている暇はないぞ!




その頃紫の家では・・・・。
「んあぁ!!!ひゃうっ!はぁうっ!」
藍の淫靡な愛撫に慧音はもはや為す術がなかった。
「うふふ・・・慧音、とっても気持ちよさそう・・・。」
慧音は全身に薬を塗りたくられ、すでに裸になった藍は全身を慧音の身体にすりあわせ始めた。慧音の身体を藍の豊満な巨乳が滑るように移動する。
「んああ!」
「はぁん・・・慧音・・・かわいい・・・・。もっといやらしくなって・・・。」
扇情的なしびれと快楽に全身をおそわれ、慧音はただ艶やかな声で身悶えるしかなかった。
「藍さま〜ただいま〜。お!やってるやってる!」
橙は部屋に入るなり服を脱ぎだした。そして全裸になった橙は札を一枚取り出すと股間に貼り付けた。
「うふふ・・・慧音先生も一緒に気持ちよくなろうね。」
札がはられた橙の股間からみるみるうちに盛り上がってゆく。剥がれ落ちた札の下から立派な男の一物が生えていた。
「これは・・・?!」
「慧音、あそこをほぐしてあげる。」
慧音と向かい合った藍は慧音の両太ももを抱えて持ち上げた。慧音の秘所が藍の眼の前にさらけ出された。
「そ・・そこは・・・!」
慧音は恥ずかしそうに顔をしかめたが、薬と愛撫の効果だろうか?抵抗はできなかった。
「あら?慧音ってきれいなあそこしてる・・・ピンク色でかわいい・・・。処女膜も綺麗・・。」
「やめてくれ・・・・はずかしい・・・・。あぅぅ・・・。」
慧音は耳まで真っ赤にして恥ずかしがった。
慧音の秘所は美しい桜色で小陰唇も小さく整っていた。膣腔には薄い襞、慧音の純潔の証がひくついていた。
「わーい!慧音先生初めてなんだね!嬉しいなぁ!」
そして藍は下で慧音の秘所を優しく愛撫し始めた。
「ひゃう!あぁん・・・はぁ!・・・。」
慧音の陰唇を舐めあげ、小さな蕾を吸い上げるたびに慧音は可愛らしい声をあげて身を悶えた。
「可愛い声・・・もっと聞かせてほしいな。」
藍の執拗かつ淫靡な愛撫に慧音は為す術もなく身を悶えた。
「はぁはぁ・・・藍様ぁ・・・もう入れたいよぉ・・・。」
「チュパぁ・・・うんそろそろいい頃かな。」
藍はそのまま慧音の腰を下ろした。入れ替わるように橙が前に来た。
「っ!?なにかあたって・・・。」
橙は慧音の秘所に自分の股間の一物をあてがった。
「待ってくれ!私は・・・まだ・・・。」
「慧音は初めてなのね。大丈夫、痛くしないから。」
身悶えする慧音の上半身を藍は後ろから優しく抱きかかえ、支えた。
「じゃあいくね。」
そして橙は慧音の秘所に腰をうずめた。
「ふあぁ!ああぁ!!」
慧音は男を知らない秘所を貫かれた。破瓜の痛みとそれをはるかに上回る淫靡な感覚が慧音の体を駆け巡った。慧音はこの感覚になすすべもなく身体をよじらせた。
「ふあぁん!あぁ!あぁぅ・・・!」
慧音は可愛らしい声を上げながら身体をくねらせた。
「橙、慧音の中気持ちいい?」
「うん・・・・慧音先生の中あったかい・・・きもちいよぉ・・・。」
そのまま橙はたまらないという感じで腰を降り始めたいやらしい水音と2人の嬌声が響く。
「うあ!・・んぁ!・・あぁ!」
「慧音先生・・・・!大好き・・・・!」
藍は慧音の上半身を支えながら笑った。
「慧音気持ちよさそうだね。橙も喜んでくれて嬉しいな。」
「うぁあぁぁ!うあううぁああ!ひゃああぁっん!んあああん!」
慧音はもはや橙に与えられる快楽の洪水に溺れてまともに受け答えもできないようだった。
「あぁぁ!慧音先生!中に出ちゃう!イッちゃう!」
「そのまま出して大丈夫だよ。妊娠はしないから。」
橙の腰は更に早く動いたがある瞬間一気に慧音に密着し止まった。
「んあああああぁぁ!!!出ちゃうううううぅうぅぅぅ!」
慧音は声も出せず涙と鼻水でクチャグチャな顔をを振り上げた。子宮に注がれる熱いものの感覚が慧音の全身を駆け巡った。
「〜〜〜!!!!・・・・はぁはぁ・・・・はぁはぁ・・・・。」
橙は肩で息をしながらへなへなと倒れた。慧音は快楽のあまり気を失ってしまったようだ。藍が慧音の秘所を指で広げると垢がわずかに混じった白いものが垂れ出てきた。
「どうだった?橙?」
「最高だったよ藍様〜。」
その後2人は気を失っている慧音の体を綺麗に拭いて布団に寝かせた。
「明日もまたエッチなことしようね、慧音先生。」
橙に与えられた快楽は慧音の心と体に深く刻まれていったのであった。









(ん・・・ここは・・・?)
美鈴はふと目を開けると、木の天井と右側から差し込む光が目に入った。
(そうだ・・・私、お嬢様をかばって・・・・。)
「起きたねのね、美鈴。」
右側から声がした。懐かしい主の声が。
「お嬢様・・・・。」
ベッドの隣でレミリアは椅子に座っていた。しばらくしてここは病室だと美鈴は気づいた。
「お嬢様!大丈夫ですか!?お怪我は?!」
美鈴は起きようとしたが、背中の痛みでそれはかなわなかった。
「いたたた!!」
ムリしないでとレミリアはいった。
「私はもう元気よ。あなた何日寝てたと思ってるの?」
いくら妖怪といえども美鈴の火傷は重症だった。完全に治るまではまだ暫くかかるだろう。
「美鈴、話があるの。」
レミリアは椅子ごと美鈴に向き直った。」
「館はみんな燃えてしまったわ。私は全て失ってしまったわ・・・フランやパチェ、咲夜や小悪魔を除いてね。あなたはもう門番じゃないの。そんなあなたに一つお願いがあるの。」
レミリアは少しはにかみながら言った。
「私の・・・その・・・なんというか・・・家族になってくれないかしら。」
美鈴は静かに、優しくこう返した。
「何を言ってるんですかお嬢様。私達はもう家族じゃないですか。前からも、今も・・・そしてこれからも。」
レミリアは恥ずかしそうに俯いた。
「本当に・・・あなたってお人好しね・・・・あんな働かせ方をしても一度も文句言わないし・・・今だってそう。」
もじもじしていたレミリアもしばらくして顔を上げた。
「後私をお嬢様なんて呼ばないで。もう紅魔館はなくなってしまったんだし・・・。」
「いいえ、お嬢様はお嬢様です。きっと紅魔館もいつか復活しますよ。未来の領主さん。」
レミリアは恥ずかしそうに立ち上がった。
じゃあ私は家に帰って他のみんなを呼んでくるわ。」
そしてレミリアは美鈴を背に病室を出た。その背中は美鈴には前より少し大きく見えた。



超高齢者戦隊ババレンジャー
第9話                 完
お久しぶりです
まず2年もの月日が空いてしまったことを深くお詫び申し上げます
小説が書けない状態になってしまい今やっと回復したところです
でもかなり描くのが下手になってしまいました
これからまた続きを書き始めたいと思いますがもうストーリーが二年前の時点で決まってしまっているので星蓮船以降のキャラは出せないと思います。
それではまたこれからもよろしくおねがいします。
どっかのメンヘラ
作品情報
作品集:
32
投稿日時:
2014/04/25 10:44:59
更新日時:
2014/04/25 19:50:24
分類
幻想郷最凶のババァ軍団
老害
1. ギョウヘルインニ ■2014/04/25 22:41:12
人生1000年の2年じゃないですか。これからですよ。
面白かったです。
2. NutsIn先任曹長 ■2014/04/25 23:24:41
ナンデ、今頃ナンデ!?
答え:作者様はゲイのサディストだから☆
私が産廃デビューする前から続いている連載の続編、満を持して登場!!
シリアスな話を尻アスなノリで解決するBBA、もといお姉様達!!
このまま敵の大マジな計画やら信念やらをコケにしてぶち壊してください!!
3. 名無し ■2014/04/26 14:41:47
この勢いで走り続けてください。
4. 名無し ■2014/04/27 21:58:41
お久しぶりです。いつまでも走り続けて下さい。
5. 名無し ■2014/04/28 22:12:41
懐かしいタイトルを見つけて驚きました、久しぶりです
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