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『狂った少女(後編)』 作者: キャト

狂った少女(後編)

作品集: 最新 投稿日時: 2015/09/23 02:21:09 更新日時: 2015/09/23 11:21:09
私は今日も地下室にいたの。

そしたらパチュリーがものすごく怖い顔をしてこっちにきた。

「なあにパチュリー。私と遊んでくれるの?」

「・・・いいえ。昨日あなたが遊んだ人形をみせてほしいの。」

パチュリーはいつも私を無視するのにこういう時だけは頼み事をしてくる。

でも私は優しいから素直にそれに従うの。

「はい、これ!」

パチュリーに昨日の人形を差し出す。

「!魔・・・理沙・・・」

まりさ?

誰の事?

「どうしたのパチュリー。目から水が出てるよ?」

変なパチュリー。

「・・・フランがやったのね・・・?」

「?うんそうだよ?私がそれで遊んだの。」

面白かった〜

「・・・さない・・・」

「え?」

「許さない!!」

パチュリーの声が聞こえてからあと私の意識は途切れた。
***・・・

「う〜ん?」

気づくとそこはいつもの地下室。

でも体が動かなかった。

そして目の前には咲夜とパチュリーの姿。

「何?ねえこれとって。怖いよ・・・」

「大丈夫。すぐ終わるわ。」

パチュリーの顔が悪魔に見えた。

「咲夜。」

「はい。 スペルカード発動。『殺人ドール』」

一瞬何が何だか分からなくなって。

でもそれも痛みですぐわかった。

ドスドスッ

体に突き刺さる無数のナイフ。

「きゃあああ!痛いよ!!」

「ふん、咲夜。もっとやって。」

「・・・スペルカード発動『プライベートスクエア』」

ドスッ

さっきよりも深く突き刺さるナイフ。

「うぐっ!」

これ以上やられたら死んじゃう・・・

「や・・・めて・・・私にできることならなんでもするから・・・」

「・・・ねえフラン。魔理沙がそう言ったとき、あなたはどうした?」

「え・・・?」

まりさ、それは昨日遊んだ人形だ。

その人形も今の私と同じ事を言っていた。

その時私は・・・

殺した。

「フラン、あなたも魔理沙と同じ苦しみを味わえばいいのよ。」

ドスッ

深く突き刺さったナイフ。

私の目から滴が流れた。


























今日も私は地下室にいるの。

吸血鬼はすぐに死ねないの。

だから今日も私は



おもちゃと遊ぶの。
















BAD END
吸血鬼は死にませんでした。
キャト
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投稿日時:
2015/09/23 02:21:09
更新日時:
2015/09/23 11:21:09
1. 名無し ■2015/09/23 17:39:16
咲夜←悪い子
2. キャト ■2015/10/04 08:22:09
咲夜←根はいい子です。
3. レベル0 ■2015/10/09 06:13:31
ベタですけどシンプルでわかりやすい、いい題材ですね
4. キャト ■2015/10/09 18:47:20
どうもありがとうございます。
そういうフォローをしていただけると助かります。
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