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『肉畜クリスマスアリス』 作者: おにく

肉畜クリスマスアリス

作品集: 最新 投稿日時: 2020/12/24 15:52:55 更新日時: 2020/12/25 00:52:55
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胸を締め付けるような愛くるしい嗚咽が、階下の地下室から聞こえてくる。手元の家畜札には、アリス・マーガトロイドという名前が乱暴に書き付けられていた。見本のような西洋的な金髪碧眼の容姿。作り物めいて均整のとれた身体、顔立ち、大きな瞳。人形のように美しい少女が泣きじゃくるならば、儚さも増して、ギリシャ・ローマの彫像のような芸術性を大いに発揮するに違いなかった。

彼がアリスを飼育し始めたのは、年の暮れ、年末も間近な11月のことであった。出会いの場所は千葉の家畜販売店である。

捕獲され、裸にされ、訳もわからず人間の目に晒されていた恐怖からなのだろう。雨の降る店先に立たされていた時、アリスは涙と鼻水でべたべたに顔を汚し、細い肩を小刻みに震わせていた。目の前には無数の人間、それにもかかわらず、美しい肌を守る布は、一枚たりとも与えられていないのである。幻想郷で使えた魔法も、外の世界では力をもたない。全てを奪われ貶められた恐怖と、弱者であるはずの人間に拘束される屈辱とで、アリスは蒼白になり、病人のように汗だくになっていた。零下に近づく冬の店先にもかかわらずである。尻に焼き入れられた管理番号がこの上なく悲しかった。

クリスマス前ならば、おなじみの光景である。この時期、妖怪少女の需要は増す。幻想郷から多数の妖怪が配送され、説明もないままに国内外の人間たちに売り飛ばされていくのだ。人間より上の存在であるという誇りを、自尊心の根底に置いていた妖怪たちは、抗えないほどの立場の転落に、狼狽し、傷つけられ、時には儚く涙を流す。その瞬間、妖怪少女は、見た目相応の心身の美しさを得る。彼はアリスの美しさに目を奪われ、クリスマスのために飼育することに決めた。

店先から連れだされる日、アリスは大いに抵抗した。しかし、どのような妖怪少女も、外の世界では華奢な小娘にすぎない。茶色い革の首輪に赤いリードを取り付けられたアリスは、家畜用トラックの荷台に乗せられ、彼の家へと配送されたのであった。

新たな飼い主に引き渡され、それからはずっと地下室生活である。アリスは初め、一言の口もきかなかった。血統尊き妖怪の誇りなのだろう。乳や性器を手で隠し、極力見せないようにして、凛とした表情を崩さなかった。地下室で繋がれていても、サファイアの瞳には抵抗の炎が立ち続け、彼がいるかぎり、その顔を睨むことをやめなかった。彼はそんな態度にも慣れているのか、怒るどころか動揺もせず、用事を済ませると早々と階上に上がっていってしまうのである。

最初は水にも食事にも口をつけなかった。彼のことが信用出来ず、毒を盛られていないか疑ったのだろう。魔法使いなのだから、食事をしなくても済むという考えもあったのかもしれない。しかしながら、一日の絶食を経て、アリスを襲ったのは恐ろしい空腹と排泄欲であった。魔法使いの特性は、完全に失われていたのだ。大切なものを汚されたような喪失感。久しく感じたことのなかった餓えと渇きの不快感に、アリスは耐え切れず、二日目にして早くも食事を口にするのであった。毒は何も盛られていないとわかったので、アリスはそれからも食事をするようになった。

アリスが彼に口をきいたのは、三日目の夜のこと。余り物なのだろう。白米にサラダ、ポークカツレツの盛り合わされた皿を持ってきた彼に、アリスは顔を赤らめながら言った。

「あの、厠は……」

アリスは三日間、一度も排泄をしていなかった。それだけ我慢すれば膀胱も腸も痛むだろうに、それでも健気に我慢して、とうとう限界が来たのである。

「最初に説明しただろう。排泄がしたいながら、そこのトイレですればいい」

そう言って、部屋の隅の「トイレ」を指さした。プラスチックの入れ物に白い砂がしきつめられている、愛玩動物用のそれ。砂が尿を吸い取り、糞のにおいをごまかす。首輪に付けられたリードは長く、トイレまでは問題なく行けるはずであった。しかし、アリスは男を恨みがましい目で見ながら、わずかに強い語調で言う。

「私は犬猫じゃないのよ。せめて、人間のようにさせて。貴方が使っている厠があるんでしょう?」
「駄目だ。外に出せば逃げられるかもしれないからな」
「……」
「そこでしろ。漏らしたら当分掃除しないからな」

男は食事を置いて、無情にも歩き始める。アリスは頬を染め、目をまんまるにした。

「そんな、待って、ちょっと、お願いだから、絶対に逃げないから、ねえッ……!」

すがるような声で引き止めるアリス。切実な訴えにもかかわらず、男は足を止めることもなくそこから去っていった。

そして数時間後、再び様子を見に来た男は、トイレの砂が湿り、3日分の糞でこんもりと盛り上がっているのを見つけた。便の茶色で汚れたウェットティッシュが側に転がっている。彼は無言のまま掃除を始めた。アリスはふてくされたように寝転がり、彼に顔を見せなかったが、その顔は赤面し、青い瞳は涙ぐんでいるに違いなかった。プライドの高い一流の魔法使いが、犬猫のように排泄の世話を受けたのである。アリスの自尊心は酷く傷つけられてしまった。しかし、それからは、アリスも少しだけ話すようになった。もっとも、打ち解けたところはなく、ただ要求を伝えるばかりであったが。

五日目。監禁の緊張にもようやく慣れてきたのだろう。アリスは裸体を隠しながら、朝食を持ってきた彼に言った。

「暇だわ」
「暇か」
「外に出してとは言わないけれど、せめて本ぐらいは読みたいの。退屈で仕方ないから」
「いいだろう。持ってきてやる」

彼はあっさりと了承し、階上から20冊ほどの本を持ってきて、アリスの目の前に置いた。アリスはそれらを手にとってぱらぱらとめくる。アリスの愛読していた魔導書のようなものは当然なく、思索を深めるような哲学書はなく、ただただ凡俗に迎合するばかりの薄っぺらな本ばかり。アリスは軽くため息をついて落胆したが、一応は

「ありがとう」

と言って、礼をするのであった。その日の夕刻には、本のうちの半数を読み終えてしまったらしい。残り半数は読む気にもなれず、途中で放棄したようである。読めば読むほど人間のことがわからなくなって、屈辱的な怯えがぶり返してくるように思えた。翌朝、男は家にあるかぎりの本を持ってきてくれた。大半はやはり、アリスの関心が向かないようなものであったが、何もすることがなく寝転がっているよりは、文字と格闘するほうが平静でいられた。

男はアリスに手を出さなかった。食事や排泄、身体の清掃などの世話をするばかりで、アリスを辱めることはなかった。それどころか、アリスの暇つぶしにも手を貸してくれるのである。アリスはかえって困惑しながらも、男に対する怯えを、少しづつ解体していったのであった。

捕らえられた時の扱いは、それはそれは酷いものであった。焼き印を捺され、逆らえば腹を殴られ、凍えるような店先に裸で並べられたのであった。この場所では毛布も与えられている。良く分からない機械は温風を吐き出している。冬の寒さから保護されている。あの男、私を監禁している以上、紳士ではないのだけれど……。なんとなく、守られている気がした。

それはある種の、ストックホルム症候群だったのかもしれない。

十日目。アリスは昼食を与えに来た男に尋ねた。

「どうも分からないことがあるんだけど」
「何が分からないんだ?」
「貴方は大枚をはたいて私を買ったんでしょう? 自分についた値なんて知らないけれど、それなりの金額だったはずよ。一体、何のために私を買ったの?」

はっきりと返答すれば、少女の体調にもかかわる。しかし、このような質問にはすでに幾度と無く返答していた。言いよどむこともなくすらすらと返答する。

「一目惚れとしか言いようがないな」
「何それ」

アリスはくすりと笑った。ここにきて初めての笑みであった。

「どんな理由を想像してたんだ?」
「……どんな理由って、性処理を手伝わされるとか、ほら、あるでしょ? 何よ。……ふしだらとか思わないでよ、男が女を買うなんて、きっとそういう理由だって想像するじゃない」
「まあ、普通はそう思うだろうな」
「貴方はそういうことをする気はないの?」
「今のところはないな」
「ふぅん。……ありがたいけど、やっぱり変な人よね、貴方」

アリスの纏う空気は、途端に柔らかくなった。彼を跳ね除けるような今までの態度には、性奴隷にされるかもしれないという恐怖も含まれていた。その危険が弱まって、平常な態度をとれるようになったらしい。

「最初はね、いつ相手をさせられるかって怖かったのよ」
「それは悪いことをしたな」
「構わないわ。首輪を付けて飼うなんて悪趣味だけれど、他の人間に買われていたら何をされたか分からなかったし」
「……」

アリスはサファイアの目を細め上品に笑う。プライドの高さと孤立しがちな性格もあって、アリスはいまだに生娘だった。セックスへの関心はあるが、同時に抵抗感も強い。

「悪いけど、私、貴方にはなびかないと思う」
「まあ、そうだろうな」

こんな言葉が出てくるのも、アリスの中に、いくばくかの信頼が生まれたからであった。

「ここで大人しくしているなら、俺はそれで構わない」
「……ここ、外の世界なのよね」
「幻想郷から見れば外だな」
「分かった。大人しくしてる。どうせ行くあてもないしね。宿もなく餓えるぐらいなら、ここでしばらく暮らしたほうがいいわ。ところで、そろそろ服が欲しいのだけれど……」
「駄目だ。そんなところに、コストをかけたくないからな」
「……ケチね。そんなんだから、女にもてないのよ」

そういってアリスは、口元をほころばせるのであった。

その日から、2人の交流は増した。男は相変わらず、三食の用意や身体の洗浄など、飼育のために訪れるばかりであったが、退屈を感じるアリスは、自分から男に話しかけ、会話の機会を作ろうとするのであった。急に甘えてくるようになったアリス。その事を指摘されると、アリスははにかみながら言うのであった。

「私、寂しがりな方だから、誰かに居てもらわないと駄目なのかもしれない」

一枚の殻を破ったアリスは、見た目相応の多感な少女であった。たとえ何百年生きようとも、アリスはいつまでも少女なのである。

監禁から十五日も経つと、アリスは床に寝そべりながら、本心を吐露するようになった。

「帰りたい……」
「幻想郷にか?」
「そうよ。だって、あそこが私の故郷だもの。確かに昔は外に住んでいたけれど、妖怪にとっての故郷は、もうあそこしかないの。ここだと魔法も使えないし、なんだか、私が私でなくなっていくみたいな気がする。羊のように、とても弱い生き物になってしまったような……。ねえ、私、いつ幻想郷に帰れるの?」
「さあな。幻想郷に帰る方法は、俺にも分からない」
「そう……。私、もうあそこに帰れないのかしら」

アリスはその日から、旅だった故郷を懐かしむかのように、幻想郷の日々を思い返すようになった。男にも何度も、あのころの楽しい思い出を語り聞かせてくれる。花火のような弾幕が飛び交う、華々しい弾幕ごっこの世界。見目麗しい少女が技を競い合う、楽園の素敵な遊び。指先に炎も灯せなくなったアリスは、大空を滑空する皮膚感覚を思い返し、塩辛い涙を一筋こぼすのであった。

弾幕を交わした少女達。私の希少な友人関係。異変解決の折、アリスはむっつりとして、はしゃいでいる内心を覆い隠していたが、霊夢や魔理沙とともに過ごした時間は、アリスにとって、最高の一時なのであった。

「魔理沙……」

アリスはその日、幻想郷の思い出を振り返りながら、マスターベーションにふけってしまった。

しばらくして、アリスは男に、魔理沙のことを話した。魔理沙について語って、記憶に輪郭を取り戻したかったのだ。もう会えないかもしれないという直感が、アリスをそのような行動に走らせた。ウェーブのかかった金髪の人間少女。黄金色の瞳。桃色の頬。高い鼻。痩せ型で小柄な身体。男の子のように勝ち気だが、心と指先は少女らしく繊細で壊れやすい。ガラス細工のような乙女なのだとアリスは知っていた。

「その魔理沙っていうのは、お前の友達なのか」
「そうね。友達、親友、いえ、娘のような気もするし、弟子のような気もする。年はすごく離れてるんだけど、なんだかとっても身近で、不思議な子だったわね。もしかしたら、恋人、だったのかも……」

冗談めかして交わしたキスを思い出し、アリスは深く赤面した。おふざけのように振舞っていたが、あの時のアリスは本気であった。誘拐されたせいで、魔理沙がどう思っていたか聞きそびれてしまった。幻想郷にさえ帰れたら、魔理沙にそのことを問い詰めてやれるのに。

私にもっと勇気があれば……。あの桃色の唇と、飽きるほどにキスを交わしたかった。本当は、セックスだってしてみたかったのだ。

「もう、あの子には会えないのかしら……」

裸の少女は、男の視線を気にして身体を隠しながら寝そべり、ネコのように丸まって、自らの膝を抱いた。12月19日。すでにクリスマスが迫っている。そう、もう会えないのだ。可哀想なアリス。美しい少女の命は、人間の欲望に蹂躙され、儚く散る運命にあった。

アリスの命日は19日と20日のあいだ、雲もなく月が天に登る、澄んだ空気の真夜中であった。

キッチンで彼は首をふる。質の良い少女は早めに仕入れておくのが吉だ。体調管理も大切だ。だが、こうも毎日接していると、つい情が移ってしまう。これではいけない。気が変わらない内に、下ごしらえを済ませてしまおう。寝ている今がいいだろう。お客様にお出しする以上、薬は使うことが出来ない。何本かのロープと20センチほどの大型包丁を持ち、階段を降り、最後の段から足を下ろすと、重い地下室の扉を開け、アリスの屠殺を実行すべく、寝息の音源に近づいていくのであった。

「すぅ、すぅ……ん」

アリスは寝ていた。寝息を立てながら、安物の白枕に頭をうずめて、茶色い毛布にくるまり、幸せそうに笑っている。血色は良い。栄養状態も良い。便の様子からみて、病気にもかかっていないように思えた。今日この日まで大切に飼育してきた。それもこれも、健康的な肉質を保ってもらうためなのである。アリスは痩せ型であったが、この一ヶ月でわずかに肉付き、脂肪分を含んだ抱き心地の良い体に変えられてしまっていた。毛布をそっと脱がすと、雪のように白くやわらかな肌が、彼の目に飛び込んできた。わずかに伸びた金髪、茎のように細い首、桃色の乳首、ほっそりとした腰、丸く肉づいた尻やふともも。足の指は長く、艶かしい形をしていた。

彼も男である。「食べ物」で遊ぶのは良くないことだが、何もなしにこの美しさを手放すのは、もったいないことのように思えた。調理の前に、良く洗えば大丈夫だろう。

「一度だけ使っておくか」

彼はアリスを起こさないように後手で縛り、身動きを取れないようにした。あおむけにさせ、足を開かせる。アリスの性器に生い茂る黄金色の草原。男がそこに顔を近づけ、肉唇をまさぐりながら柔らかみを味わっていると、尿のにおいが漏れて、彼の鼻孔を刺激するのであった。勃起した男はズボンをおろし、アリスに身体を重ねる。処女だけあって入り口は狭い。無理やりねじ込むと、腰がぴくりと動いで、穴から赤い血がとろとろと流れ始めたのであった。アリスはまだ眠っていたが、眉根をしかめて、苦悶の表情を作る。男はかまわず腰を打ち付け、子宮口まで掘り下げて、息を荒げながら極上の身体を堪能するのであった。

「ん、う、んん……?」

ぱんぱんぱん。肉同士がぶつかる聞き覚え無い無い音。股間ににじるわずかな痛み、膣壁がこすれる快感。寝ぼけていたアリスは、うっすらと目を開けつつも、自分が何をされているかすぐには判断出来なかった。しかし、彼が覆いかぶさっていることに気づくと、顔を真っ青にして、久しく見せなかった怯えの眼差しで彼の顔を見上げるのであった。

「え、嘘、なに、してるの……?」

彼は何も答えない。彼はもう、アリスを対等な存在として見ていなかった。いや、初めからそうだったのだ。アリスは肉でしかない。牧場主が肉牛をのびのびと放牧させるように、アリスの心身状態に気を使っていただけに過ぎなかった。アリスは自分の手が縛られていることに気づく。騙された。騙された……!?

「嫌、嫌ぁ、変態、変態……!」

アリスは男を罵倒する。白い足を振り上げて蹴り飛ばそうとするが、幻想の力を失ったアリスは、まともに抵抗することもできなくなってしまっていた。寝そべるアリスの蹴りは、もはやマッサージにもならない。美しい足の形が、かえって性欲を刺激してしまう。無慈悲に続くピストン運動。苦痛と快感が恐ろしく、息が乱れるのが屈辱的で、アリスは続けて言葉を吐いた。

「はぁ、はぁ、見損なった、見損なったわ……! 最初から、これが目当てだったのね。信用した私が、バカだった……ッ!?」

そう言い終えた瞬間、それは始まってしまった。アリスは処女であるが、魔法使いであるだけに性の知識は豊富であった。びゅるびゅるという音が何を意味するのか、分からないはずはなかった。

「い、嫌、いや、いや、いやあぁ……! やめて、やめて、やめて……!」

妊娠する。妊娠する……! 私の子宮が、人間の子をはらむ。罵倒で固められていた攻撃意思は、孕まされてしまうという未来予測で、容易に崩壊し、ぼろぼろになった。青ざめてしまう。サファイアの瞳が大粒の涙をこぼす。どうして? 何でこんなことが出来るの? 汚された。魔理沙に何て言えばいいの? 頭の中がごちゃごちゃになる。

精子を吐き出し終えた陰茎は、アリスに突き立てられたままである。陰茎と大陰唇の間から、ごぽりと音がして、性の汁が漏れた。彼は絶望するアリスの表情に欲情し、汗と涙で濡れた顔をにんまりと眺め、そして包丁を手に取るのであった。その切っ先を見て、アリスはびくりと震えた。

「な、何よ、私を、脅すの……?」

笑おうとしたが笑えず、声は震えるばかりであった。

「ぐす……、言っておくけどねぇ、私は、屈しないわよ……! ひぐ、わたしはぁ……! 貴方のいうことなんて……!」

アリスはその包丁を脅しの道具ととらえた。目の前の少女を、言うがままに動く性奴隷にするための……。だが、事実はさらに残酷である。その切っ先は、脅しのためのものではなかったのだ。刃物が振り下ろされる。アリスはびくっと震える。反応は出来ない。少女にすぎないからだ。そして包丁は、意識する間もなく、アリスのみぞおちに深々と突き立てられていた。激痛。しかしアリスは、ただぽかんとして、唖然として、何も声を出せないでいる。

「いぎ、ああぁ、いだ、い……?」

突き立てられた包丁は、みぞおちから下腹部にまで、皮や脂肪とともに腹の肉を切り裂きながら、少女の身体を蹂躙した。身体を引き裂かれる痛みに、アリスは身体を痙攣させた、

「い゛あ゛あああああぁぁぁぁあああああ!!! いだいいだいいだいいだいいいいいいい!!!!!!」

地下室に響き渡る絶叫。彼は包丁を引き抜いて床においた。そして、裂けた腹の肉を掴んで、両側に開き、内蔵を露出させてしまった。赤や桃色など、新鮮な肉色をした内臓が脈動している。腸を握って引っ張りだすと、美しい少女は獣のように絶叫して、全身をばたばたと暴れさせるのであった。呼吸は乱れ、汗だくである。悲鳴を上げるアリスを見ながら、彼は再びペニスを勃起させ、びくびくと痙攣するおまんこを犯し始めるのであった。内蔵をぐちゃぐちゃともてあそぶ。アリスは絶叫しながら懇願した。

「やめでえええええ!!!! いだいがらッ! しんじゃうからぁッ!!!」
「いつのことだったか、何のために買ったかって聞いてきたよな。本当のことを教えてやるよ」
「あ゛ああああぁぁぁ!!! おなががこわれるッ!!! ひっばらないでええええええ!!!! ちが、ちがでてるがらっ……!!! あ゛あぁ、しんじゃう、しんじゃうよおおおぉ……!!!」
「そうだな。もうすぐ死ぬな」
「あ゛ああぁぁ……!!! う、うえ゛ええぇぇ……!!」

アリスは顔面蒼白になり、激痛のあまり嘔吐した。自分が死ぬという運命が、おそろしく気持ち悪かったのかもしれない。嘔吐する姿さえ美しいので、彼の勃起がおさまることはなかった。くちゅくちゅぱんぱんと、場違いな交尾音が部屋の中に響いている。

「もうすぐクリスマスでな。うちの店に、貸し切りでパーティーの予約があったんだ。妖怪肉のフルコースだよ。メインディッシュは、美少女妖怪の丸焼きだ。分かるな。丸焼きになるのは、アリス、お前だ。お前の肉ならお客さんも喜ぶってすぐに分かったよ。一目惚れって部分は、嘘じゃなかったんだ。この時期になると、幻想郷から妖怪が攫われてくる。……知ってるか? 外の世界では、クリスマスに妖怪を食うんだよ」
「ひ、嫌、いや、いやあ゛ああぁぁ……!!」

アリスは力無く首を振る。アリスは朦朧としながら、言葉のかけらをようやく聞き取っていた。人間が妖怪を食う? 妖怪が人間を食うならともかく、その逆だなんて、悪い冗談にしか思えなかった。びくびくと痙攣する。視界がかすむ。嫌だ。こんなところで死にたくない。それなのに彼は包丁を持って、アリスの内蔵をずたずたに切り裂いていくのだ。妖怪の内蔵は、どうせ取り出して捨ててしまう。ぐちゃぐちゃにしても、食用としては問題が無かった。弱っていく身体。激痛さえ遠のいていく。声を振り絞って、頭に浮かんだ人々に助けを求めた。

「だれが、たずげで……。まりざ、れいむ、ママぁぁ、ひぐ、ママああぁぁ……!!」

しかし、蹂躙は終わらない。内蔵が切り裂かれる。血がどんどん流れていく。動脈を切り裂かれて血液が吹き出し、アリスの周りは、いつのまにか血の海になってしまっていた。殺される。レイプされて殺されてしまう。耳がきいんと鳴り、内臓をかき混ぜる音が聞こえなくなっていく。痛みがなくなって、犯されていることさえわからなくなっていく。私が壊れていく。やだ。やだよぉ。これが、死ぬってことなの? 助けて、魔理沙……。

「ひゅー、ひゅー……」

声が出ない。虫の息で喉が鳴る。彼はアリスの膣を犯しながら、両手で包丁を持って細首を狙った。アリスの瞼は半開きで、涙に濡れたサファイアの瞳は、どこを見ているかさえ分からない状態になってしまっていた。わずかに瞳が動き、「殺さないで」と懇願したようにも見えたが、本当に意識があったのかは確かめる術もない。

どちらにせよ、包丁は振り下ろされる運命であった。弧を描く刃の軌跡が、アリスの首筋を流れた。精子のように血液が飛び出て、真っ赤に染まっていた手と包丁をさらに赤く染め上げていく。温かい。アリスの生の血液は、温泉の湯のように温かい。硬い肉と骨を断つために、包丁の切っ先を鈍器のように叩きつけた。ガンガンと骨を砕き、アリスの細首はやがて切断される。切り離された生首は、ころりと転がって彼を見た。眠るような表情が情欲をかきたて、いまだ体温の残る膣内で、二度目の射精を行ったのであった。

アリスの死体は、血を抜かれ、内臓を取り出され、クリスマスパーティーの前夜まで保存された。腐らないように、生首も保存されている。洗浄した死体の手首と足首を縛り、巨大なオーブンで焼いてアリスの丸焼きを仕上げた。特注の大皿に盛られた美少女妖怪の丸焼き。膣には下品にも太いウィンナーが突き立てられているが、それがかえって客の目を楽しませるのである。側には化粧を施された生首が置かれ、自らの死体を悲しげに見つめるのであった。様々な料理が並んでいる。アリスの他は、個別に部位を購入し、肉料理として仕上げた。一夜のクリスマスパーティーのために消費された死体は、アリスを含め、7人ほどの妖怪少女に由来している。

アリスの肉が削られていく。尻や腹、胸や膣が、えぐり取られて消えていく。脂肪が少ないアリスの肉は、さっぱりとしていて、中高年でも沢山口に運ぶことが出来た。みるみるうちに骨があらわになり、アリスの原型がなくなっていく。アリスは骨になるまで食いつくされ、生首のほかに、生前の原型を保つものは無くなってしまった。

パーティー後。アリスの骨はゴミ袋に入れられたが、生首だけは参加者の一人に譲り渡された。何に使われるかは、分かりきっているところである。

明治の文明開化とともに、妖怪食は人間の文化となった。近代合理主義を取り入れ、古来からの迷信を大いに弱らせた日本人は、先史時代から人を脅かしてきた妖怪たちを家畜化し、文明社会の中で消費するようになった。妖怪たちは、各地に建設された幻想郷という妖怪牧場の中で、飼育されているのだとも自覚せず、昔ながらの暮らしを送り続けている。

幻想郷、霧雨魔理沙の一軒家にて。

「……?」

魔理沙は借りてきたはずの魔導書を手にとって首をひねった。誰から借りたものだったか、さっぱり見当がつかなかったのである。

アリス・マーガトロイドならびに数千体の妖怪の記憶は、管理者の手によって抹消された。恋人も、友人も、人里の人々も、目ざとい天狗の記者たちさえも、アリスを襲った神隠しに気づくことはなかった。彼女たち妖怪は、「平和」な幻想郷を気ままに謳歌している。同胞が屠畜されているにもかかわらず、年末の宴会で陽気に盛り上がっていた。家畜はいつ肉になるのかを知らない。出荷されるその日まで、少女たちは弾幕ごっこに興じ、ただ摘み取られ食われるために、自らの少女肉を育て続けるのであった。
おにく
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2020/12/24 15:52:55
更新日時:
2020/12/25 00:52:55
分類
東方
カニバリズム
アリス
魔理沙
監禁
グロ
解体
1. 名無し ■2020/12/30 23:32:31
支配者側だと思い込んでいた気ままな愚者たちは実はただの家畜にすぎなかった。
喰う側が喰われる側に転落していく様には妙な高揚感を感じてしまう(建前)
怯えながら真の意味で全てを蹂躙されていくアリスに興奮した(本音)
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