この日も人里警察署から博霊神社に奉公に来ていたある二人の警官。
そんな二人は小休止中にこんな話をしたのであった。
警官(右)「なぁ。今日は幻想郷の皆さんからチョコを貰えることが出来るかな?」
警官(左)「俺も欲しいけどねぇ…。はてさて、こんな我々に対してそんな余裕があるのやら」
警官(右)「そうだな…霊夢さんの場合、こんな具合に貰えたりして…!」[以下警官の妄想]
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霊夢『ま、まぁ、たまたまチョコの材料が余ったから捨てるのが勿体ないと思っただけよ。義理チョコでも何でもないんだからね…。運が良かったわね。あんた達…』
警官『『あ、ありがとうございます…!?』』
[現実復帰]
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警官(右)「…といった具合にね!」
警官(左)「あぁ、ひょっとしたらあるかもね…」
霊夢「あんた達、何を言ってるのよ…」
「「うわぁっ!?霊夢さん!?」」
いつの間にやら、ログインしていた霊夢に驚く二人。
「生憎だけど、あんた達のチョコの分は用意してないわよ…。悪く思わないでね。それよりもいつまでのんびりしているつもりなの?早くしないと…」
流血の危機を感じた二人はここである行動にでた。
警官(左)「ま、待って下さい霊夢さん!お賽銭を奉納させて頂きます!」
警官(右)「僕もです!」
二人は外套の懐から財布を取り出すと、素敵なお賽銭箱に有り金を全部奉納したのであった。
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どこか釈然としないとしない気持ちが沸いた霊夢であったが、お賽銭を奉納してくれた二人に対してはとても嬉しく感じたのであった。
霊夢「あ、ありがとう。そうだ、ちょっと待ってて…」
そう言うと霊夢は神社の奥へと消えていった。
暫くすると、何かが入った袋を持って出てきたのであった。
霊夢「妖怪除けの札とお守りよ。その辺の低級妖怪には効き目があるから。私が保障するわ。お賽銭を奉納してくれたのだったら、それなりのお礼はしなくちゃね」
思わぬ贈り物に二人はまた驚くのであった。
警官(右)「霊夢さん…!!ありがとうございます!!」
警官(左)「本当に、本当にうれしい限りです!!」
チョコこそ貰えなかったが、自分たちの身を護ってくれる物を貰い敬礼する二人の目から思わず涙がこぼれた。
霊夢「泣かなくてもいいじゃない…。あんた達は人間達を護る人間でしょ」
そんな二人に困惑する霊夢なのであった。
一日遅れですが、バレンタインデーのイラストです。
幻想郷警察は幻想郷の世界とは対照的に男だらけな社会なので、こういったことにはすごいデリケートな気持ちなことと思います。
勿論、他の機関(自衛隊・消防・海上保安庁etc…)においても…。