ある日の幻想郷。この日は外に出るのもおっくうになる程暑い一日だった。
さて、この日も人里の警察署から派遣されてきたお巡りさんが霊夢の手伝いに励んでいた。霊夢「ふぅ…暑いわねぇ。あんた汗だくじゃない。大丈夫なの?」
警官「…ご心配なく。そうだ、霊夢さん。最近幻想郷警察で新しいサービスを始めたのですよ。``打ち水サービス``という物がありまして…」
霊夢「打ち水ねぇ…あんた達が絡むと何か嫌な予感しかしないけど、暑さ凌ぎの足しにはなるのなら…」
警官「了解です!」
警官は無線を取り出すと、連絡を取り始めた。
警官「黒西PMから人里PSへ!打ち水サービスの依頼が来ました!場所は博麗神社。大至急お願いします!」
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(10分後…)
警官「それじゃ、放水お願いしまーす!」
機動隊員「「了解!」」
黒西の挙手による合図で、博麗神社にやってきた暴徒鎮圧用の放水車から強力な水が境内一帯に撒かれた。
あっという間に辺りは涼しい空気が漂い始めた。
霊夢「はぁ〜。涼しいわねぇ。どうやらこれを選んで正解だったわ♪」
警官「あっ、そうだ霊夢さん。言い忘れていましたが、料金が発生します…」
放水担当の機動隊員(中村)「代金は1500円となります」
運転担当の機動隊員(小林)「こちらが領収書でs…」
霊夢「や っ ぱ り ダ メ だ っ た わ ! !」
警官達「「「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」
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経済的事情の厳しい霊夢の逆鱗に触れてしまった三人(黒西巡査部長、中村・小林両巡査長)は霊夢によって境内から弾幕により吹っ飛ばされてしまった。
その姿は奇しくも近くを飛行中の幻想郷航空自衛隊の偵察機が捉えられた。
その事が知られると、暫く幻想郷界隈では望遠鏡や双眼鏡を片手に今日もどこかで幻想郷警察が吹っ飛んでいないか空を観察する者たちが絶えなかったとか。
ちなみにこの日を境に、幻想郷警察では打ち水サービスの料金は撤廃し、``タダ``で打ち水を行うようにしたという。