ある日の幻想郷警察・人里警察署。今日も署員の皆さんが勤務に励んでいた。そこに…。
「すいません…」命蓮寺の聖白蓮が警察署を訪れた。
「どうされましたか」そんな彼女に対応する署長(左)と副署長(右)。
「実は、今朝お寺の鐘を突こうとしたら撞木が無くなっていたのです。きっと何者かが盗んだのだと思い、ここに参りました」
「「なんと!?」」仰天する二人。
急いで捜査員達と制服警官達を連れ白蓮と共に命蓮寺へとむかうのであった。(数時間後)
捜査員による命蓮寺の信者や僧侶達への聞き込み、鑑識による調査が一通り済んだ後、この後どうやって鐘を鳴らすかという問題に直面した。
「うーむ…。そうだ!おい!」
暫く考え込んでいた署長は近くにいた警官に耳打ちすると、警察署に行かせた。
しばらくすると、その警官が何かを持って戻ってきた。
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「撞木が見つかる間、この銃を使って鐘を鳴らすのはどうでしょう」
署長はそう言うと、近くのお店で購入し観賞用として持っていたFP-45リベレーターを構えるのであった。
「そんなことしたら、鐘に傷が付きますよ!?」
思わぬ提案に間髪を容れず異を唱える白蓮と副署長。
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「署長、それはなりません。ここは私の銃で…」
と思ったら、今度は副署長が護身用に愛用している独自にカスタムした「九四式拳銃・改」(本人命名)を取り出した。
「貴方まで!」呆れる白蓮。
「冗談ですよ!?」慌てて専用の拳銃嚢に納める副署長。
普段生真面目なことで知られている副署長が見せた思わぬ光景に署長は驚くのだった。
結局撞木が見つかる間、代理の撞木を使うことで合意したのであった。
今年の初頭に投稿した拙作『ゆく年くる年 in 命蓮寺』の制作をする際、諸事情により没となったモノです。