人の持つ不安定の多くは自身と向き合ってこれなかった事に起因します。向き合うというのは、過去の憂いもコンプレックスも喜怒哀楽も受け入れ、現在の自身へと収斂させると言う事です。
真に物を生み出すと云うのは、そこに鏡写しの自身を透かし見ると云う側面があります。「何故其れをするのか?」「何故其れを感じるのか」「其の先に何を見るのか」等等。そういった自身の納得が行く姿を模索するのが物創りではないかと思うのです。私はまず、「単一」の技術を高める事の重要性を指摘します。何故なら、技術が稚拙なままでは作品も明瞭に成らず、即ち自身の心もまた不明瞭を抜け出ないからです。「表現」とは読んで字の如くです。
もちろん文章にしろ絵にしろ一朝一夕に到達を望める物では当然ありません。根気と忍耐を友に、長い目でやって行くのが望ましいとは思います。
余計な事だったらすみません。さようなら。